渡辺一軍合流、即快音だ
■日ハム2-3ロッテ(24日、ZOZOマリン)
日本ハムは24日、ロッテと敵地で対戦。劣勢の九回に必死の追い上げを見せたが、2―3で敗れた。けがで2軍調整が続いていた渡辺諒内野手(26)が七回の守備から三塁で途中出場。九回にはきっちりと左前打を放ち、復帰初打席を飾った。先発した立野和明投手(23)は6回2失点と踏ん張ったが3敗目を喫した。
2カ月ぶりに帰ってきた1軍の舞台で、いきなり快音を響かせた。右太もも裏の肉離れで離脱していた渡辺が、七回の守備から三塁で途中出場。九回の打席では、2球で追い込まれながら相手守護神・益田の投じたスライダーを左前に運んだ。
復帰後初安打でチャンスメーク。「久々に1軍へ帰ってきて出場ということで、緊張は多少はやっぱりあった」とホッとした表情を浮かべた。
不動の二塁手として期待された今季は8月下旬に2軍落ち。9月19日のイースタン・リーグ、DeNA戦(平塚)で患部を負傷していた。シーズン最終盤での1軍再昇格。今季限りで退任する栗山監督は「ナベに会いたかったよ。最後一緒にやって終わりたいだろ、こっちも。あいつに伝えたいこともたくさんある」と意図を明かしていた。
試合前には指揮官と話し合い、起用の幅を広げるため3年ぶりに三塁で出場。守備機会はなかったが「景色がすごく違うなと思った。セカンドのレギュラーというのを目標にやっているので、少しでも視野を広げるためサードもやれた方がいい」と前向きに話した。
離脱中、西武からトレード加入した佐藤が、二塁手として台頭。「今年は成績が伸びなくて、自分を見つめ直す時間が増えた。これを来年以降につなげられたら」。初心に帰って、レギュラー再奪取に挑む。
立野悔い残る3敗目
奮闘むなしく、6回5安打2失点で3敗目を喫した。序盤から直球を主体にテンポ良くアウトを重ね、四回まで無失点。五、六回に1点ずつ失うも、先発の役割を果たした。打線の援護に恵まれなかったが「六回のピンチで粘れず、追加点を許した。味方打線に勢いをつける投球ができず、悔しい」と敗戦の責任を背負った。