札幌MF浅野が練習試合で先制ゴール 「気温より熱い気持ちで戦う」公式戦再開へ弾み
■7月30日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
▽練習試合(40分×2) 札幌2-3朝鮮大(2-1、0-2) 得点者 浅野、菅(札幌分のみ)
現在リーグ戦8得点
北海道コンサドーレ札幌は30日、朝鮮大学校と練習試合を行い2本合計2-3で敗れた。1本目で先制ゴールを挙げたのが、ここまでリーグ戦8得点をマークしているMF浅野雄也(26)。目前に迫った公式戦再開に向けここから再び勢いを加速させていく。
「亮太くんのパスが最高でした」
8月2日の天皇杯4回戦柏戦(三協F柏)まで、あと3日のタイミングで行われた練習試合。そのゲームの幕開けを飾ったのがチーム内得点ランキングトップを走る浅野だった。「亮太くんのパスが最高でした」。前半6分、MF青木亮太(27)が前線へ絶妙な浮き球のパス。右シャドーの位置で出場した浅野が反応してパスを受けると、持ち前の加速力で一気に抜け出し、相手GKと1対1に。「狙っているところとは違いましたけど、いい感じにGKの股を抜けました」と、左足で相手ゴールへ流し込んで先制に成功した。
2得点目はルーカス―菅の両ウイングから
札幌は12分にもペナルティーエリア内に進入したMFルーカス・フェルナンデス(29)が逆サイドに出したグラウンダーのパスをFW菅大輝(24)が豪快に蹴り込んで追加点をゲット。序盤は札幌が朝鮮大を押し込む展開が続き、何度も決定的なチャンスをつくり出したが、なかなか3点目を決めることができない。
追加点はクロスバーの上「ちゃんと反省したいな」
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20分過ぎに設けられた飲水タイム後には、徐々に朝鮮大にも攻撃の形をつくられる場面が出てくる。そんな中で迎えた32分、浅野に決定的なチャンスが巡ってきた。ゴール前へのグラウンダーのクロスに反応して抜け出しシュートを放ったがクロスバーの上に外れた。「ダメな雰囲気になっちゃうのって外してからですよね。ちゃんと反省したいなと思います」と振り返るとおり、37分に相手シュートをGK大谷幸輝(34)が一度は防いだものの、こぼれ球を押し込まれて1点を返された。
試合後、浅野は「チーム全体として背後に抜け出すことが少なかった。自分たちのサッカーをするなら、もっともっと(裏への抜け出しを)意識しないとダメかな」と40分間を総括した。
「自分がどうすればチームのためになるかを考えて」
今季はここまでリーグ戦21試合全てに出場。第14節京都戦(札幌ドーム、2〇1)で決勝点となる8得点目をマークした後は7試合ゴールから遠ざかっているが、「どうしても得点って意識しちゃうけど点を取ることは当たり前なので。まずは自分がどうすればチームのためになるかを考えてプレーしていきたい」と、中断明けの戦いを見据える。
「サポーターの心を燃え上がらせるプレーを」
中断明けは柏戦、鹿島戦(カシマ)と、敵地での連戦からのスタートとなる。全国的に厳しい暑さが続いており、共に厳しいコンディションの中での試合が予想されるが、「気温よりも熱い気持ちで戦いたいと思います」と熱量あふれるコメントを語った浅野が、札幌サポーターの心を燃え上がらせるようなプレーを披露し、札幌を再び上昇気流に乗せていく。