万波 サザン「真夏の果実」で快音連発 3試合で8安打
■パ・リーグ16回戦 オリックス9ー2日本ハム(7月30日、エスコンフィールド北海道)
気をはく若き4番 「タイミングが今、しっかり取れている」
日本ハムの万波中正外野手(23)が30日、エスコンフィールド北海道で行われたオリックス戦で、2安打1打点と気をはいた。3試合連続で複数安打をマーク。「タイミングが今、しっかり取れている」と自信をのぞかせた4番が、存在感を示している。
3点を追った三回2死二塁でオリックス・東のカーブを引っ張り、背走した左翼手・杉本のグラブをはじく適時二塁打を放った。六回は先頭で中前にはじき返し、チャンスメーク。今カード3試合で8安打の固め打ちを披露した。
ファイターズの夏男! 名曲でモチベーションアップ
今月28日から、イベント「ファイターズ 超夏祭り」が開催されており、登場曲をサザンオールスターズの「真夏の果実」に変更した。自身が生まれる前、1990年にリリースされた名曲で気持ちを高め、快音連発。「最近ドハマりしていて。デフォルトにしようかなと思っています。めちゃくちゃ良くないですか?」と、ちゃめっ気たっぷりに笑った。
急上昇中の打率 本塁打&打点も意識
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今月22日時点で打率.259だったが、7試合連続で安打を重ね、.279となった。春先から本塁打、打点でリーグトップを争ってきたが、打率も急上昇。充実した日々を過ごしており「打率が上がっているのは、もちろんうれしく思います。ただホームラン、長打が最近は寂しいので、どっちも並行して上げていきたい。目指してるのはそこなので。どっちかをないがしろにするのではなく、両方、高い数字にできるように」と一層の成長を期した。
26二塁打はパ・リーグ断トツ 「すごいうれしい数字」
また、今季は二塁打の多さも際立っている。現在の26本はリーグ最多で「意識していると言ったら変ですけど、すごいうれしい数字です」と打ち明けた。自らの特長は十分に理解している。「僕はタイプ的に三塁打がないので、二塁打はホームランの次に良い結果。常に、速い打球をテーマにしている。外野の間を抜くような当たりが多いのは、取り組みの成果が表れているのかな」と手応えを口にした。
成長続ける若きスラッガー まだまだ発展途上
キャリアハイを更新している本塁打、打点だけでなく、全ての部門で数字を向上させている。荒削りな未完の大器から、パワーと技術、頭脳を兼ね備えた球界を代表するプレーヤーへ。規格外の身体能力を持つスラッガーは、加速度的に進化している。