ファイターズ
≪ハム番24時≫育成は目先の勝利より将来
球団が掲げる編成方針の柱の一つに「育成」がある。今季限りで退任する栗山監督は若手の育成を使命としてきた。大まかに、ルートは二つある。1軍で起用するか、2軍で鍛えるか。個々の技量や抱えている課題の性質を見極め、多角的に判断していたという。
100%の正解はなく、最短でゴールに近づく手段を模索した。大谷や清宮もそうだ。「担当コーチやGMととことん話し合う。どれが彼らにとって一番いいのか」。ある意味、目先の勝利よりも選手の将来を考え、決断を下してきた。
近年は低迷したが、種をまき、水をやり続けた。来年か再来年かは、分からない。愛情を注がれたチルドレンはいずれ、大きな戦力になるはずだ。(榎)