札幌MFスパチョーク「W杯に出場したい」 11月からのアジア2次予選に向け意気込み語る
■7月31日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
今やチームに欠かせないピース 現在4戦連続スタメン中
北海道コンサドーレ札幌のタイ代表MFスパチョーク(25)が絶好調だ。札幌加入2年目シーズンを迎え、第13節の湘南戦(レモンS、4〇2)で来日後初となるリーグ戦ゴールをマークした。すると、第18節のC大阪戦(札幌ドーム、1●4)からは4試合連続で先発出場。第19節の神戸戦(ノエスタ、1△1)、第20節の福岡戦(ベススタ、1●2)で2試合連続ゴールを決めるなど、ここに来てチーム内での存在感を大きくしている。
ゴールよりもチームの勝利! 「悔しさがあります」
スタメンとして出場した4試合についての評価を問うと「点も取れているし、まあまあ良い感じではあるのですが、チームが勝利していない状況(1分3敗)なので悔しさがあります」と、ゴールの喜びよりもチームが勝利から遠ざかってしまっていることへの悔しさを口にする。
まもなく始まる中断明けの戦い。公式戦再開に向けて「チームが勝てていない状況の中で、自分は得点でもアシストでもいいので貢献して、勝利を目指してやっていきたいです」と、まずは現状の打破を目指してプレーしていく。
目指すは母国のW杯初出場 11月にアジア2次予選スタート
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2026年、カナダ、メキシコ、アメリカの3カ国共催でW杯が開催される。27日にアジア2次予選の組み合わせ抽選が行われ、タイはW杯出場11回を誇る韓国、前回カタール大会で最終予選まで進出した中国と同組となった。最終予選に進出できるのは上位2カ国のみとあって、厳しい戦いが予想される。
今年11月からスタートする激闘に向けて「どの国も本気でやってくるので、難しいゲームが待っていると思っています。タイ代表としていい準備をして迎えられるかが課題だと思うので、みんなで考えていかないといけないですね」と覚悟を持って臨もうとしている。
アジアの出場枠増 「みんなで頑張って出場したい」
26年大会からW杯への出場国が48カ国に増加。アジアの出場枠も前回の4.5枠から4カ国増え、8.5枠に拡大する。元札幌MFチャナティップ(29)らの活躍で、近年メキメキと力を付けてきているタイにとっても、出場枠の拡大は大きなチャンスだ。
悲願の初出場に向けてスパチョークは「自分はサッカー選手なので、予選を突破してW杯に出場したいという気持ちはもちろんあります。難しいことだとは思いますが、みんなで頑張って出場したいですね」と憧れの舞台への思いを語る。
ブレないフォアザチームの精神 札幌でさらなる飛躍期す
アジア予選、そしてW杯にタイ代表として出場するためにも、所属クラブである札幌でのアピールは必要不可欠だ。それでも「サッカーはチームでプレーするもの。自分一人だけではできないので、みんなでやっていくしかない」と、これまで同様にフォアザチームの精神でプレーしていく構えだ。
札幌で大きな成長を見せている〝タイの至宝〟が、アジア、そして世界の舞台でもその輝きを見せるべく、さらなる飛躍を目指して挑み続ける。