万波 劇勝呼ぶ同点弾 1カ月ぶりの本塁打に「やっと出た」
■パ・リーグ14回戦 日本ハム3ー2ロッテ(8月1日、ZOZOマリンスタジアム)
1点を追う九回に起死回生の豪快弾 「すごくうれしいです」
日本ハムの万波中正外野手(23)が1日、ZOZOマリンで行われたロッテ戦の九回に起死回生の同点弾を放った。1点を追う展開で、右中間のホームランラグーンへズドン。ドラマチックな勝利を呼び込む一振りになり「うまく今日の風にも助けられて入ったホームランじゃないかなと思います。本当にいいところで出てくれた。すごくうれしいです。(スイングの)形としても、すごく良かった」と喜びに浸った。
ロッテ守護神の益田から価値ある一撃 外角ストレートを強振
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土壇場でロッテ守護神の益田を打ち砕いた。カウント1―1から外寄り直球を強振。低い弾道の打球はぐんぐん伸びた。一塁を回ってスタンドインを確認すると、スピードを緩め、右拳をグッと握った。
7月4日のソフトバンク戦(ペイペイ)以来となる約1カ月ぶりの16号ソロ。しばらく本塁打が出ず、悩んでいただけに、重圧から解放され「やっと出たなという気持ちですね。試合に関しても勝てたので、いろんな意味でホッとしています」と胸をなで下ろした。
新庄監督も興奮の一発 「一発で仕留める万波くんがいい」
ベンチの新庄監督も興奮を隠せなかった。背番号1の後継者候補が放ったアーチに目を細め「真っすぐ一本に絞って、一発で仕留める万波くんがいい。真っすぐも変化球も半々で追いかけている万波くんはあまり良くない」と解説。成長を認めた上で「ちょっと悪くなり出したら、(球種を)どっちかに絞るぐらいの勇気を持って。ずっと固定して使っているんだから、そういう余裕は持ち始めてもいいかな」と期待を寄せた。
入団5年目で勝ち取ったレギュラー 仲間との食事でリフレッシュ
入団5年目の万波は今季、初めてレギュラーとしてフル稼働している。体力的にもハードな日々を過ごしているが、仲間と食事を共にする時間がストレス発散、気分転換になっているという。
仲良しの野村、清宮と行動する機会は多いが、ポジションや年齢にとらわれず、親交を深める。人懐っこい性格で先輩にもかわいがられており「僕の場合は投手、野手を問わず、一緒に行きます。北山さんとか、仲良くさせてもらっていますね」と笑った。
ここまで94試合を終え、打率.279、16本塁打、46打点。新庄監督が求める通り、スケールの大きな主砲へと、着実に歩みを進めている。