郡司 プロ入り後初の凱旋試合で代打タイムリー 家族、親戚の応援に「良かったです」
■パ・リーグ16回戦 日本ハム5ー7ロッテ(8月3日、ZOZOマリンスタジアム)
七回無死満塁で登場 西村の直球を鮮やかに右前へ
日本ハムの郡司裕也捕手(25)が3日、ロッテ戦(ZOZOマリン)の七回無死満塁で代打登場。6月にトレード加入した新星がプロ入り後初の故郷凱旋出場で、右前適時打を放った。
待望の瞬間は試合終盤にやってきた。この3連戦は、地元・千葉での試合ということもあり、家族を招待。1、2日は出場なしに終わったが、5点を追う七回無死満塁の好機で出番が巡ってきた。カウント2―2から、代わったばかりのロッテ2番手・西村の直球を右前へ。「チャンスをものにしようと思いました。この3日間は招待券をいっぱい出して、親戚もたくさん来ていた。出場ゼロは申し訳ないので、とりあえず良かったです」と安堵の表情を浮かべた。
マリーンズジュニア出身 少年時代はサブローのファン
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ZOZOマリンのある千葉市に隣接する市原市出身。幼少期は車で20分ほどの球場に足しげく通う大のロッテファンだった。右翼スタンドに陣取り、「サブローさんのファンでした。応援、超楽しかったっす」と声をからした。マリーンズジュニアの一員としてプレー経験もある思い出の球場だが、プロ入り後は縁がなかった。
中日時代の昨季は交流戦で訪れたものの、3連戦で出番なし。パ・リーグに移籍し、巡ってきたチャンスに「去年は凱旋出場あるかと思ったんですけど、全然出なかった。今回はせっかくなら出たいですね」と燃えていた。
高校時代のチームメートから刺激 ロッテ・平沢が2ホーマー
仲間の活躍にも後押しされた。仙台育英時代のチームメートでもあるロッテの平沢とは、練習中に会話を交わし、甲子園出場を決めた母校の話で盛り上がった。「大河、もっと頑張ってほしいですね」という郡司のゲキが届いたのか、この日の平沢は先頭打者アーチを含む2本塁打と大暴れ。「今年は苦しんでいた。爆発したので、ちょっと負けられないと思っていました」と大きな刺激となった。
自慢の打撃でアピール中 新庄監督も絶賛「本当に良いバッター」
持ち前の打撃でアピールに成功し、新庄監督も「素晴らしい。本当に良いバッターですねえ」と絶賛。女房役として期待も高く、山田バッテリーコーチとともに日々、スローイングの練習に打ち込んでいる。新加入の背番号30がチームに欠かせぬ存在となりつつある。