プロ10周年の藤田光里 連続バーディー締めで決勝ラウンド進出【女子ゴルフ・北海道meijiカップ】
■北海道meijiカップ
▽予選ラウンド最終日(8月5日、北広島・札幌国際カントリークラブ島松コース、6593ヤード、パー72)
首位と8打差44位タイで今大会は2017年以来の予選通過
66位タイから出た札幌市出身の藤田光里(28、 AKRacing)が、7バーディー、5ボギーの70。スコアを2つ伸ばして、首位と8打差の44位タイに食い込み、今季3度目の決勝ラウンド進出を果たした。今大会がプロデビュー10周年の節目。アマチュア時代から出場してきた思い出の詰まった大会で、最終日も力の限り戦い抜く。
残り2ホールでは2打足りず
最終9番パー5。残り2.5メートルのバーディーパットを決めると、コース脇の応援団から「ナイスバーディー」と大きな声援が飛んだ。残り2ホールを残して、上位50人の予選カットラインに2打足りなかったが、連続バーディー締めで、この大会では2017年以来の予選通過。「長いバーディーパットが結構入ってくれた。パーパットも際どいのが入ってくれたので、出入りが激しかった割には、良い方だったかな。やることはやった」と、胸をなで下ろした。
自身のFBに10年前プロテスト時の写真が表示され
2013年8月1日にプロテストに合格。その翌週にはこの大会の主催者推薦でプロデビューした。今大会の直前、自身のフェイスブックに「10年前の今日」としてプロテスト時の写真が表示され、「びっくりしました。10年前かぁ」。あっという間に駆け抜けてきたプロ生活に思いを馳せた。
今年14度目の出場 アマ時代から知るコースも「いろいろと揺さぶられる」
アマチュア時代、道内では圧倒的な存在だった。札幌西岡中3年時に北海道女子アマチュア選手権を最年少で制覇。そこから5連覇するなど、実力は際立っていた。同校1年時にアマチュアとして初めてプロトーナメントに出場したのもこの大会。今年で14度目の出場となる。「すごい思い出深い。たくさん練習させてもらってきたコースなので。逆に知りすぎちゃってる。グリーンがめっちゃ小っちゃいじゃないですか。真ん中狙いでいいって思いつつも、ピンを狙っていきたい気持ちと戦わなきゃいけなくて、いろいろと揺さぶられるコース」と話ながらも、毎年出場できることを楽しみにしている。
井上希プロと初タッグ
今大会では、関西在住の井上希プロ(32)に初めてキャディーバッグを担いでもらった。以前から親交があり、男子ツアーのキャディも経験しているプロに、「どっかでやれたら面白いよねっていう話から。コースをいっぱい回っている割には、ちょっと苦手意識もあったりとかして、楽しいイメージに変えたくて、『ちょっと遠いんですけど、北海道でどうですか?』と話したら快く引き受けてもらいました」。今回が初タッグにもかかわらず、見事に最終日に駒を進めた。
熱烈応援団が右袖に「10th」
さらに、良いときも、悪いときも、常に変わらず支えてくれるのが熱烈応援団の存在だ。この日は、右袖に「10th」と入った、ピンク色の特製シャツを着て帯同。「わざわざそれを作ってくれたのもすごい嬉しかったし、ピンクが好きなんで、ああいう風に形で応援してくれたのが、すごい嬉しい」と応援を力に変えた。
明日6日が地元での今季最後のプレー
今季は下部ツアーが主戦場。主催者推薦で出場した北海道シリーズ初戦のミネベアミツミレディス北海道新聞カップは、1日目ラウンド終了後に体調不良のため棄権した。レギュラーツアー出場に必要なランキングが足りず、道内残り2試合は欠場することになっており、6日が地元での今季最後のプレーとなる。首位との差は8打。「最終日なので、伸び伸びゴルフできたら」。気負わず、肩の力を抜いて、地元で有終フィニッシュを目指す。