１９歳年上の偉人が猛暑の中で走りまくる姿に、感じるものがあったのだろう。７月２３日に登録抹消された宮西が鎌ケ谷で連日「えげつない量」の走り込みを敢行中。それを見た達は「宮西さんはすごい。金子千尋さんもめちゃくちゃ走っていましたし、やっぱりしっかり走る人がプロで長くできるんだろうなって思いました」と刺激を受け、自身のランニング量を増やしたという。

　３８歳の鉄腕は常々、根性論の大切さを口にしてきた。一方で、達は高卒２年目の１９歳。最先端のトレーニングをよく勉強し、豊富な知識を持つ。それでも「心肺機能を上げるだけだったら他にも方法はあるけど、自分に甘くなったら走れない。普段走るＰＰ（ポール間走）も（手を）抜こうと思ったら抜ける。そこで自分に負けたら、絶対バッターにも勝てない。根性も大事だと思います」と大先輩の考え方に賛同した。

　達を含む若手にとって、宮西が２軍にいる期間は好機だ。背中に学び、鉄腕イズムをとことん吸収してもらいたい。