ファイターズ
《ハム番24時》8月6日
6日の試合前、チームは打撃練習を早めに切り上げて、内野陣による守備練習を行った。新庄監督が見守る中で、選手たちは飯山コーチのノックを受け、併殺など連係プレーを約15分確認していた。
キャンプ中や練習日にはよく見るシーンだが、ペナントレースのまっただ中に連係プレーの練習をすることは珍しい。その意図を同コーチに尋ねると「僕から『時間をください』とお願いしました。今はシートノックをやってなくて、連係のところに時間を割けてないので」と理由を教えてくれた。
この夏は移動を伴うゲームも多く、8月は26試合を戦うタフな日程が組まれている。ハードスケジュールに選手たちの体が耐えられるよう、首脳陣は約1週間前から試合直前のシートノックを省略する日を設けている。異例のメニューには、効率よく時間を使いつつも、練習量を確保する狙いがある。
6日時点でチームの失策数は12球団ワースト。「しっかり数字に出ているので、取れるアウトをもっと取っていこうという意味も含めて再確認しました。みんな疲れていると思うけど、疲れている状態と緊張状態は似ているところがあると思って、このタイミングになりました。毎日、試合をする中でも同じようなプレーをコンスタントに出すのがプロなので」。現役時代に守備でならした飯山コーチの言葉には説得力と迫力があった。