小祝さくらが地元での通算10勝目逃すもプロキャリア最長タイの4週連続トップ5入り【女子ゴルフ・北海道meijiカップ】
■北海道meijiカップ
▽決勝ラウンド最終日(8月6日、北広島・札幌国際カントリークラブ島松コース、6593ヤード、パー72)
通算10アンダー、3位タイでフィニッシュ
首位と2打差でスタートした、北広島市出身の小祝さくら(25、ニトリ)は、2つスコアを伸ばして通算10アンダー、3位タイでフィニッシュした。後半の14番パー3でダブルボギーを叩くなど勢いに乗ることはできず、地元での今季2勝目と、プロ10勝目は次週以降へ持ち越しとなった。
ショットメーカーの意地見せた最終18番
最終18番パー5。優勝戦線からは脱落したが、小祝がショットメーカーの意地を見せた。「入れるつもりで打った」という、残り90ヤードからの第3打は、ピン奥に着弾すると、強烈なバックスピンでピン横1メートルにつけ、楽々バーディーフィニッシュ。雨の中、最後まで応援してくれたギャラリーの大声援を受け、年に1度となる生まれ故郷での3日間を終えた。
ピンチの連続で14番は痛恨3パット
スタート前の練習会場から、ショットが狙いよりも左に引っ掛かっていたが、スタートしても収まらなかった。1番パー4の第2打をグリーン左の斜面に打ち込み、3オン2パットのボギー発進。その後も、ドライバー、アイアンも左に曲げて何度もピンチを迎えた。
それでも13番でバーディーを奪い11アンダーで2位タイに浮上。しかし首位と2打差で迎えた14番パー3。ティーショットをグリーン左のラフへ外すと、辛うじて2オンに成功したが「気づいたらもうダボって感じだった」と、痛恨の3パットでダブルボギー。6位タイに後退し、首位の背中は遠ざかった。
1日目のスコア「64」で賞金30万円
節目の勝利はお預けとなったが、8月4日の1日目に叩き出したスコア「64」は、3日間の最少で賞金30万円をゲット。今季初優勝した7月のミネベアミツミレディス北海道新聞カップからプロキャリア最長タイの4週連続トップ5入り。8月10日に開幕する海外メジャーのAIG全英女子オープン出場権を手に入れたが「急すぎるのが一番の理由」と辞退を決め、国内ツアーに専念することにした。
8月24日ニトリレディスから2週連続で道内開催
2度目の地元優勝への挑戦は、今季まだ2回残されている。道外での2試合を挟み、8月24日開幕のホステス大会・ニトリレディス(小樽カントリー俱楽部)、さらに翌週にはゴルフ5レディス(ゴルフ5カントリー美唄コース)と北海道シリーズ最後の2連戦が待ち受ける。「やっぱり難しいコースなので、今日のショットをしっかりと直して、来週、再来週に向けて頑張りたい」。快進撃を楽しみにしている道内ファンの期待に応えてくれるはずだ。