《鹿島戦後》敗れた中でも後半に見せた我々の戦いには光が見えた
■J1リーグ第22節 鹿島3-0札幌(8月6日、茨城・カシマスタジアム)
中村と馬場の位置を変えて狙いが出せた
―試合を振り返って
前半試合開始とともに失点をして非常に酷い入りになってしまった。もしかしたらJ1でも最速の失点かもしれないが、そういう形で試合を始めてしまってはもちろん、その後の戦いというのは難しくなる。
選手たちはショックだったと思う。そういう中で再びセットプレーから失点して0-2でリードされてしまい、自分たちの思うような展開はつくれなかった。特に前半は私の想定していたような形ではない状況で進んでしまったので、私自身に責任があると捉えたいと思う。
ハーフタイムで修正を加え、DF中村とDF馬場の立ち位置を少し変えた中で、好守において自分たちの狙いとするものが出せたのが後半だった。得点を取れるチャンスは何回かつくれていたと思うし、そういう中で2-1にできていれば、試合の展開も少し変わったものになったと思うが、チャンスを決め切れない中で、逆に再びセットプレーから失点してしまい、我々にとっては痛い3点目であった。敗れてネガティブになりがちだが、その中でも光が見えたのが後半に見せた我々の戦いだ。
グラウディオラもクロップも同じことを話すだろう
―公式戦3試合無得点となったが、どのように攻撃を立て直すか
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我々が(英プレミアリーグの)トッテナムからFWの選手を獲得できれば、その得点をするというところでは解決できる。選手を補強して得点力を上げるという選択肢は、我々のクラブにはないと思うので、いる選手で戦っていくしかない。シーズン15得点を計算できたFW鈴木武蔵やアンデルソン・ロペスはもういないし、8得点取っていたMF金子ももういない。得点というものに関して言えば、最後はやはり選手の能力によるものが大きいのは確かだ。チャンスをクリエイトすることは監督としてつくることはできるが、そのチャンスを決め切れるかどうかというのは選手によるところが大きい。そういったことも含めて、いる選手で改善していくようにやっていくしかない。
グラウディオラもクロップも、そういう質問が来たら、選手を獲得することでその状況を打開すると言うでしょう。彼らは世界トップクラスの監督だが、解決する策というのはお金を積んで能力のある選手を買ってくることだ。世界トップクラブのお金のあるクラブでも、解決策というのはそういう策だ。
得点自体は水モノであることも多い。FW小柏選手に関しては長期離脱していたこともあり、今日はチャンスが何回もあったと思うが、それが決まる試合もこの先のシーズンであると思うし、これまで取れていた選手が今取れていないということも、もちろんあるわけで、その中で我慢して戦い続けること。私は起用し続けることで、そうした得点というものをチームとして取れるように続けていくだけだと思うし、私ができることというのは、チャンスをクリエイトする、そうした形をつくることであり、チャンスを決め切るというところでは選手に努力してほしいと思う。