2軍で打率.345 猛暑の鎌ケ谷で奮闘する谷内の思い
■イースタン・リーグ18回戦 西武3-4日本ハム(8月7日、鎌ケ谷スタジアム)
降格後のイースタンで29打数10安打、出塁率.441
どこにいようとも、闘志が消えることはない。日本ハムの谷内亮太内野手(32)が、猛暑の鎌ケ谷で結果を出し続けている。7日の2軍西武戦は「1番・一塁」で先発し、四回の第2打席で華麗に中前打を放った。打席に立たなかった日を除けば、5試合連続安打。7月5日に降格後、11試合で29打数10安打、打率.345、出塁率.441とハイアベレージを叩き出している。
まだまだ上を目指して可能性を追求 「自分はできるはず」
若手が多いチームの中で、32歳はベテランの部類に入ってきた。それでも、谷内は貪欲にまだ見ぬ自分を追い求めている。「自分の可能性を信じて、もっとできるって思いながらやり続けることが大事かなと、最近は思っています。こんなもんだなっていうところで納得せずに、もっともっと上を目指して、『自分はできるはず』って思いながら毎日やっている。長くやると自分の成績ってこれぐらいかなっていう勝手なイメージを自分で持っちゃうところがあると思うんですけど、もっと行けるんじゃないかとか、もっとこういう数字伸ばせるんじゃないかなって。今は出た試合は全打席打てるように頑張っているところです」と、大粒の汗を拭った。
「自分も納得できる毎日を送りながら」
昇格の声がいつ届くかは分からない。2軍にいながら、野球への情熱を保ち続け、試合で結果を残し続けることは容易ではない。それでも、「プロ野球選手でいる以上、今プレーしているところで最善の結果を出せるように努力し続けることが、自分に与えられている仕事、使命だと思う」と愚直に己と向き合い続けている。「もちろん僕が変なことして後輩に悪影響与えるのが一番良くないですし、そんなことして自分が得することは一つもないと思うので、自分も納得できる毎日を送りながら、少しでもチームに貢献できるようにやり続けるしかないかな」と前を向いた。