ファイターズ
《ハム番24時》8月7日
2軍西武戦後、鎌ケ谷の室内練習場で見覚えのないサウスポーがキャッチボールをしていた。プロにしては、よくボールが高めに抜けていて、制球力に難があるようだった。それでも、フォームは美しい。近寄ってよく見ると、正体は高卒2年目右腕の達。「ちょいちょい練習していて、だいぶうまくなってきたんです。利き腕を大けがしたら、左でもいけますかね(笑)」とちゃめっ気たっぷりに笑っていた。
狙いは、右半身をリラックスさせることにあるという。「左投げは右脳を使うので、そうすると右半身が休まるらしいです。何でかは分からないんですけど」。練習の最後にネットに向かって、本格的な投球モーションで投げた1球は、130キロは出ていたんじゃないかと思うほどの勢いだった。
メジャーで活躍中のダルビッシュも左投げが得意で、練習に取り入れていたそう。レジェンドと同様に、自分の体を操る能力にたけている左腕・達を見て、あらためて高い将来性を感じた。