【一問一答】 9日の西武戦で来日初先発のマーベル「チーム、北海道、北広島市、札幌市を代表してピッチングしている」
日本ハムのジェームス・マーベル投手(29)が9日の西武戦(エスコンフィールド)で来日初先発する。登板前日の8日に意気込みなどを語った。一問一答は以下の通り。
―来日初先発に向けて
「楽しみな気持ちでいっぱい。エスコンフィールドでファイターズファンの前で投げられるのはありがたいです。これまでリリーフで、今回は先発。新しい役割として登板するので、与えられたところで自分の投球がしたい。どの場面でも、コーチ陣が自分の名前を呼んだところでチームの勝利に貢献することだけ考えていた。それが今回は先発ということで、自分の責務を全うしたいです」
―日本の打者と対戦して、どんな収穫があったか
「前回の登板に限らず、日本に来てファイターズに合流してから、自分の練習が終わった後に相手のバッティング練習もしっかり見るようにしている。そのバッティング練習の中で、日本人のバッターがどういうスイングをして、どういうアプローチをするのか、しっかり見て学ぶようにしている。日本に来て2カ月くらいたっているので、いろいろなバッターを見ることができて、試合と練習を両方、見ることができているので、前回の登板も含めて、どうすれば日本のバッターをアウトにできるか自分の中で考えながらできているので、しっかりあした生かせるように頑張りたいです」
―(続けて)
「あとは僕が相手バッターを勉強するのと同時に、相手の打者も僕のことをしっかり研究してくると思っている。毎回同じようにならず、相手の打者をしっかり見て、向こうが勉強してきていることの上をいきたい。打者はピッチャーの研究をする、ピッチャーは打者の研究をする、それが同時に起きている。どっちが上をいくのかは野球の醍醐味(だいごみ)、楽しみの一つ。できることをしっかりやって相手に投げ勝ちたいなと思います」
―アメリカと日本の違いはどう感じるか
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「アメリカの野球も日本の野球もとにかくうまい。レベルが高いのは同じ。WBCが、日本野球がどれだけ高いレベルかを証明してくれた。どこで違いがあるのかというと、アメリカの打者はパワーを追求される。ホームランだったり長打をメインに考えている。盗塁も少ないですし、スモールベースボールがなかなかない。日本に関してはもっと伝統的な、古き良きと言いますか、ホームランを打つバッターもたくさんいる中で、作戦プレーやサインプレー、盗塁だったりスモールベースボールも両立させているのが日本の野球だと思う。僕が先発ピッチャーとして勉強して、勝つために相手にやらせないようにする部分でもある。そこは自分の中でも勉強していた、学んだうちの一つでもあるので実戦で生かしたい」
―(続けて)
「たとえば最近1軍に昇格してきた選手に関しても、パワーヒッターなのかスモールベースボールを重視してくる打者なのか、自分で把握しておかないといけない。たとえば小さい小技が得意な選手が僕と対戦してバントミスしました、盗塁ミスしました、そして、進塁打をミスしましたといった後に、ホームランを簡単に打つ選手もいる。そこはしっかりと自分の中で注意しないといけないのが日本の野球だと思います」
―きのう(7日)のオフはどう過ごしたか
「しっかりと体を休ませました。お父さんが1週間半くらい日本にいたんですけど、帰ってしまって一人だったので、しっかりと家で料理をつくってリフレッシュをして。オフの日に決めていることは、野球から離れるということ。それがきのうはできたかな。しっかりとリフレッシュをしてあしたの登板に向けてリチャージできたかなと思います。いろんなことを経験したいという思いを持って日本に来たんですけど、やはり最優先すべきことは、ファイターズのために自分のベストを尽くすことなので。もちろんいろんなところに行きたい、いろんなものを食べたいという思いはあるんですけど、そのタイミングをしっかり見て、自分のパフォーマンスに影響が出るのであれば、しっかりと体を家で休ませるということも考えないといけない。それをきのうは徹底してやっていました」
―料理は何を作ったか
「おととい(6日)にアメリカの伝統的な料理というか、オートミールとヨーグルトと卵を使った料理を作って、それをきのう食べました。あとはきのう札幌駅の方におすしを買いに行って食べて。もし皆さんの中で、オススメの場所などがあれば、ぜひ教えていただきたいと思います」
―あすは8月9日で野球の日。野球の好きなところは
「本当に全てが好きなんです。これまでの人生の全てをささげてきたものですし、全てをささげた野球があって日本に来る機会をいただけた。試合に関して言うと、守備に9人いるじゃないですか。でも打者は1人じゃないですか。勝負としては1対1。僕と打者の勝負の中でどうやってアウトにできるのかというのを考えながら投球するっていうのが僕は本当に好きです」
―先発としてどんな姿を見てもらいたいか
「まず一つは、安定した投球をするというところを見てもらいたい。そしてその安定した投球をすることによって長い回を投げることができると思うので、そこを見てもらいたいなと思います。あとは野手の皆さんにも普段助けられているし、キャッチャーにも良い配球をしてもらう必要があると思うので、僕が先発としてチームメート全員を一緒に一つのプレーに関わらせられるという投球をしたいなと思う。ファンの皆さんには僕だけじゃなくてチーム全体を見てもらいたいなと思います。そのうちの一つのピースが僕であると思って、そこだけは意識して、本当にチームの勝利に貢献できるような投球をしたいなと思います。自分自身を証明するだけではなくて、ファイターズを代表して、チームを代表して北海道、北広島市、札幌市を代表してピッチングしているという気持ちにもなっているので、やはり自分のことだけではなくて、もっと大きい部分のことを考えて僕はやる必要があると、そこだけはしっかりと忘れずに、あしたピッチングしたいと思います」