≪ハム番２４時≫ 栗山監督がよく言っていた「辞めたら話すよ」

　栗山監督の囲み取材の中で、よく聞いたフレーズがある。それは「辞めたら話すよ」。采配や戦術が絡むデリケートなプレーに触れたとき、かかわった選手や相手チームにも配慮し、詳細を伏せることがあった。
　答え合わせをしたい疑問がいくつか、思い浮かぶ。果たして現場を離れたら、真相を語ってくれるのか。先日の囲みで読書家としても知られる指揮官に対し、冗談交じりに「本を書いてください」とお願いしてみた。
　返事はこうだ。「９割方書けないことばかりだよ。やっぱり監督は墓場に持っていくものがデカいなと思う。でも、それだけ勉強になったということだよ」。ユニホームを脱いでも「また今度話すよ」と、はぐらかされそうだ。