ルーキー奈良間 ソロ本塁打で存在感キラリ 原動力は「やらないなといけない」と思わせてくれる同学年の仲間たち
■パ・リーグ15回戦 西武6ー3日本ハム(8月8日、エスコンフィールド北海道)
八回に高橋から2号ソロ 初球のストレートをフルスイング
日本ハムの奈良間大己内野手(23)が8日、西武戦(エスコンフィールド北海道)に「1番・遊撃」で先発出場。八回に相手エース・高橋光成投手(26)から、4月18日のロッテ戦以来の一発となる左越え2号ソロを放った。
敗戦の中、ルーキーの存在感がキラリと光った。5点を追う八回、高橋が投じた初球のストレートを鋭く振り抜き、左翼スタンドギリギリへ運んだ。三回の第2打席では、全球ストレート勝負で見逃し三振。「同じボールでやられたくないなという気持ちで入りました。感触? 良い感じで打てた。あんまりホームランを打ったことないので分からないですけど」と照れ笑いを浮かべた。
6試合連続ヒットも危機感 守備での貢献を誓う
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六回の先頭で迎えた第3打席は、高橋の変化球を捉えて左翼線二塁打。連続試合安打を「6」に伸ばしたが、決して満足などしていない。「バッティングの状態は悪くないので守備をもっと頑張りたいです」と表情を引き締める。
7月28日に1軍再昇格。持ち前の打撃でアピールを続け、遊撃でのスタメン起用が続いている。この日は無失策だったが、「前の試合もエラーがあって、確実にアウトにしていかないとレギュラーとしては出られない。きょうも初回、ピッチャーゴロをゲッツーにしないといけない部分があったと思う」と危機感を持つ。
同学年組の存在が力 野村からは〝激励〟も
くじけそうな時、気持ちを奮い立たせてくれる仲間がいる。5日のソフトバンク戦では、奈良間が失策した直後に本塁打を放った同学年の野村が「奈良間のために打ちました」とコメント。「やらないなといけないなと思いました。ジェイ(野村)とは気持ちを言い合うというか、こういうふうにやっていこうとよく言い合っている。うれしいというか、僕へメッセージをくれているのかなと思います」と心にぐっと響いた。
この日からドラフト同期で仲の良い矢沢が1軍再昇格した。「友達が増えたという感じです。うれしいっす」とニッコリ。「チームは負けが続いているので、自分は出ている身として勝ちたい気持ちが強い。自分がどう勝ちにつなげるかだと思う」と決意も新たになった。
目指すは1軍定着 「(2軍降格)3回目はないなって」
開幕直後の4月に1軍デビュー。6月に再昇格した際には、わずか4日で2軍降格を経験した。「やることをできなければ(2軍に)落とされてしまう。2回も落とされているので、悔しさがケツを叩いてくれます。3回目はないなって」。1軍生き残りを懸けて、日々グラウンドに立っている。