北海 熊谷&岡田のWエースは万全!明豊打線を封じて初戦突破だ【夏の甲子園】
勝利のカギを握る2本柱 揃ってブルペン投球で調整
盤石のWエースで勝ち上がる―。10日に明豊(大分)と対戦する北海は9日、兵庫・伊丹市内で練習を行った。熊谷陽輝(3年)と岡田彗斗(3年)の両投手の仕上がりは順調そのもの。ともにブルペン入りし、キレのある球を投げ込んだ。勝利の鍵を握る2人の柱が、2016年以来の白星に導く。
右肘の状態も良好な熊谷 「楽しんで投げたい」
小気味よく、捕手のミットを鳴らした。大石広那捕手(2年)相手に25球投じた熊谷は「状態も良いですし、低めに強いボールもだいぶ行くようになった」と手応えを感じている。春先に負傷した右肘の状態も右肩上がりで「暑いせいか、張りも取れて投げるたびに強くなっている気がします」と納得の表情を浮かべた。南北海道大会では北海道栄との決勝戦で先発し、7回1失点の好投を見せたが、この温暖な地でさらに状態は上向いている。
大阪入りしてからはショートダッシュやジャンプ系のなどのメニューを繰り返し、体のキレを出すことに重点を置いた。「すごい暑いので、振り込むことや投げ込むことはできなかったんですけど、だいぶキレが出てきました」と思惑通りの調整をすることができた。「どれだけ自分が通用するか試したい。一番はチームが勝つことなので、楽しんで投げたいと思います」と意気込んだ。
安定感抜群の岡田 「自分のピッチングで圧倒したい」
エースも万全だ。岡田もブルペン入りし、31球を投げた。伸びのある直球やスライダー、スプリットなどを満遍なく投じ「だいぶ仕上がってきている感じはあります」と胸を張った。明豊打線の研究も重ね「左打者が多めでしっかり打ってくるチーム。甘めに入ったら、いかれると思うので、全部厳しくいって抑えられたらベスト」とイメージを膨らませている。
南北海道大会は3試合で16回1失点と抜群の安定感を見せた。全てがリリーフでの登板で甲子園でも同じ役割が想定される。「後からになると思うんですけど、自分のピッチングをして圧倒できるようにしたい」
指揮官も太鼓判を押す2枚看板 クラークに続くぞ!
平川敦監督(52)も両投手の仕上がりについて「南北海道大会よりはすごく状態も上がっていると思う。熊谷も良いですし、岡田はずっと安定した形で投げてますので、良い形で初戦を迎えられると思ってます」と太鼓判を押した。8日は北北海道代表のクラークが初戦突破を果たした。北海もその流れに乗る。