札幌DF田中駿汰 7試合ぶりの勝利へ 「何が何でも勝つ。もう勝ち以外は必要ない」
■8月9日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
悔恨の前節・鹿島戦 敵地で0-3の完敗
リーグ戦7試合ぶりの勝利へ、北海道コンサドーレ札幌のDF田中駿汰(26)が12日の鳥栖戦(札幌ドーム)に覚悟を持って臨む。
MF浅野雄也(26)、DF岡村大八(26)とともにリーグ戦全試合出場を継続している田中駿は6日の鹿島戦(カシマ)にも右CBでスタメン出場。だが、チームは試合開始直後にいきなり失点を喫すると、その後もCKから2失点を許して0-3で敗れてしまった。
右CBでスタメン出場 「あの失点(先制点)で難しくなった」
その鹿島戦を「あの失点(先制点)で難しくなってしまったと思います。それでもチャンスはありましたが、その中でセットプレーから追加点、3点目とやられてしまった。ふがいない試合でした」と悔しさをにじませながら振り返る。
なりを潜める攻撃力 直近6戦でわずか4得点
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これでチームはリーグ戦6試合勝ちなし(2分4敗)となってしまった。もともと失点数は多かったものの、取られても取り返す威勢の良さを売りにしていたチームが、その6試合ではわずか4得点。ここ2試合はいずれも完封負けを喫するなど、一時の勢いを失ってしまっている状況だ。
チーム状況が良かった時と現状を比較して「(違っているのは)守備のスイッチのところかなと思います。勝てていた時はしっかり全員が連動して、守備のタイミングがバッチリはまっていたので、そこが今との違いかなと思います」と守備面での連動性を課題に挙げる。
次戦の相手は鳥栖 連動性に優れ、ハードワークを欠かさない難敵
その状況で次戦の相手として迎えるのが鳥栖だ。「全員が連動して、規律があるチームだなと思います」と評する通り、川井健太監督(42)指揮の下、派手さはないものの、ハードワークを欠かさない戦いぶりを披露している。
現在は、勝ち点27で13位の札幌を上回る10位(勝ち点29)に位置。その鳥栖に触発されて、札幌もチームとしての連動性、一体感を取り戻すことができれば、この苦境を抜け出すための光明がもたらされるはずだ。
勝利待ちわびるサポーター 田中駿「勝つことが状況を打破できる一番の方法」
鳥栖戦は、札幌にとって夏休み期間中で唯一のホームゲーム。そして来場者全員にオリジナルTシャツがプレゼントされるということもあり、多くのファン、サポーターが来場することが予想される。
その一戦に向けて「とにかく何が何でも勝つこと。もう勝ち以外は必要ないので、内容どうこうより、まずは勝つことがこの状況を打破できる一番の方法だと思います。しっかりと自分たちのサッカーをした上で、何が何でも勝つことが大事かなと思います」と勝利への強い意欲を見せる。札幌の屋台骨を支え続ける背番号2。久しぶりの札幌ドームで攻守に躍動し、7試合ぶりの勝ち点3奪取に大きく貢献してみせる。