【一問一答】1回戦を劇的サヨナラで勝利した北海・平川監督「小保内がラッキーボーイになってくれた」【夏の甲子園】
■全国高校野球選手権第5日(8月10日、阪神甲子園球場)
▽1回戦 北海9-8明豊(大分)※延長十回タイブレーク
―道勢29年ぶりのアベック1勝
「クラークさんとは昨年の秋も決勝でやっていますし、争ってきた北北海道のチームと甲子園で戦いたいと予選で言ってきた。一緒に戦うにはベスト8以上に残らないといけない。クリアしてクラークと戦いたい」
―2点ビハインドの九回
「3、4番までつなげば、まだまだ分からないと思っていた。2死は取られたが最後の最後まで諦めず、簡単に打つのではなく、見極めたり、その辺は落ち着いてくれた」
―大歓声での応援があった
「びっくりしています。甲子園は九回、負けているチームを応援してくれるという伝統、雰囲気、ムードがあった。非常に大きなものになった。昔は逆の立場があったので非常にうれしかったです」
―熊谷の継投
「万全というか、本当に良いかはまだ分からないが、春から投げていない状況で、夏に若干投げたというだけ。まだ徐々に良くはなっている。きょうも投げづらい場面でもあそこまで投げている。熊谷がしっかり投げてくれたおかげで終盤の同点、逆転につながったのかなと思う」
―三回に早めの継投
「例年、一人の投手とか、やりくりもあったが、今回は4人で回してきた。我慢して投げさせるか、冒険して代えていくのか。甲子園で負け続けている中で、予選通りとか、我慢して我慢してという采配、起用が多かった。甲子園では、ズバっといくことも大事なのではないかなと。あそこは左の3人を僕自身が警戒をしていた。1点は取られたが、長内が投げてくれたので、継投がはまればOK、負ければ最悪。その辺の冒険も必要ではないかなと思う」
―2番の大石を9番で起用して結果が出た
「予選も入れ替えを考えたが、流れや展開を考えたら、代えたいけど代えられないというところがあり、こちらに来たら思い切りできると思い、調子が良いとか全部クリアになって、ここからがスタートになる。小保内も甲子園では良かった」
―熊谷の成長
「成長というか、春先のケガから治療もしたし、ゆっくり調整してきた。心理的な不安もあったと思うが、その中で公式戦で少ないイニングでも試合慣れをしてきて、最後に甲子園でも一つ、二つステップアップして次の試合を迎えられれば良いと思う」
―途中出場の小保内が活躍
「きょうは小保内を使うか使わないか迷った。このチームは投手を3人で回す。きょうは調子が良かった谷川を使いたかったのもある。きょうのような展開は読んではいないが、外野が空くと思った。予選も途中からの方が結果を残していた。やりくりが難しいんですよね。小保内がラッキーボーイになってくれた。きのうの夜、最初は小保内がスタメンだった」