札幌GK大谷「来てもらった方々に笑顔になってもらえるように」 加入後初の札幌ドームでのリーグ戦へ
■8月11日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
苦境のチームを最後方から支える
北海道コンサドーレ札幌は12日に行われる鳥栖戦(札幌ドーム、14時キックオフ)に向けて、11対11などで最終調整を行った。リーグ戦6試合勝ち無し、相次ぐケガ人。逆境に苦しむチームをGK大谷幸輝(34)が最後方から支えて、札幌を7試合ぶりの勝利へと導く。
前節・鹿島戦は開始12秒で失点 「本当に集中力の部分」
約3週間の中断期間を経て再開した公式戦2試合にいずれも先発出場している大谷だが、その2戦での自身のパフォーマンスについて「勝てていないので、あまり良いとは思っていない」と振り返る。特に今月6日の鹿島戦(カシマ、0●3)では、試合開始からわずか12秒で失点を喫するなど、非常に悔しい一戦となってしまった。「開始すぐにやられたというところは、本当に集中力の部分。絶対に防がなければいけなかったし、そのあともセカンドボールをよく拾われたりして、向こうの時間が多くなってしまいました」。
最近の苦しいチーム状況を打開すべく、前日10日には全体練習終了後に選手だけでミーティングを実施し、改めて意識の共有を図った。「いい準備をして向かえると思うので、勝ちたいという気持ちを出して、もっと頑張りたいです」。チーム一丸となって鳥栖戦に臨み、渇望している勝ち点3をたぐり寄せてみせる。
GK陣の厳しい台所事情 「いる人がやらなければいけない」
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7月25日にGK具聖潤(29)が京都へ期限付き移籍。今月3日にはGK菅野孝憲(39)が練習中に右足ヒラメ筋を肉離れし、戦線離脱するなど、GK陣の台所事情は非常に厳しいものがあるが、「いる人がやらなければいけないと思っています」と、GK松原修平(31)と力を合わせて、このピンチを乗り越える覚悟はできている。
新潟時代に経験も札幌では初めて大観衆の前での試合
加入3年目の大谷はここまでリーグ戦通算5試合に出場しているが、全てアウェーゲーム。札幌ドームで開催されたリーグ戦には、新潟時代の2017年9月23日に行われた札幌戦(2△2)でフル出場しているものの、明日12日の鳥栖戦は札幌加入後初めて戦うことになる。夏休み期間中、唯一のホームゲームということもあって、大観衆の前での戦いとなることが予想される。「来てもらった方々に笑顔になってもらえるように。最近はずっと勝てていなくて、サポーターの皆さんももどかしい思いをしていると思うので、しっかり勝って、いい週末を過ごしてもらえるようにしたいです」。札幌ドームに詰めかける大勢のファン、サポーターと共に勝利の喜びを分かち合うため、背番号48がゴールマウスを守り切ってみせる。