31歳の誕生日を迎えたGK松原 「ロッカーで…」 GK大谷との共闘秘話明かす
■8月11日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
「若手のつもりで」と抱負
北海道コンサドーレ札幌GK松原修平が、11日に31歳の誕生日を迎えた。「もう、うれしくないです。あんまり年齢を言いたくない年になりました」。苦笑いを浮かべながらそう口にしたものの、練習開始前のピッチサイドでは見学に来ていた少年から「松原選手、誕生日おめでとうございます」と祝福の声を掛けられ「うれしいですね」と笑顔を見せた。「ベテランになったと思うけど、あまり気にせずに若手のつもりで練習量も落とさずにやりたい」と抱負を語った。
今季登録の4人中2人がいなくなったGK陣
GK陣に今、ピンチが訪れている。今季トップチームに登録されていた4人のGKのうち、GK具聖潤(29)が京都へ期限付き移籍。GK菅野孝憲(39)も右ヒラメ筋肉離れで戦線離脱し、現時点でプレー可能なプロ契約選手はGK大谷幸輝(34)と松原の2人だけになった。だが「お互いに経験があって、難しいことはよく経験しているので、そんなに深くは考えていない」と松原はプロ13年目、大谷はプロ16年目と豊富なキャリアを持つだけに簡単に動じることはない。
GK菅野の負傷時 ロッカールームで交わした2人の誓い
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「スゲさん(菅野)がケガしたときに、2人でロッカーで『ケガと風邪をひかないように頑張ろうね』って握手して誓い合いました」と、大谷と約束したことを明かしてくれた。「俺らからしたらチャンスなので、しっかりチャンスをものにできるように頑張りたい」と、定位置奪取へ闘志を燃やしている。
2種登録されたU-18のGK竹内が練習参加
前日10日には札幌U-18のGK竹内琉真(17)のトップチームへの2種登録が発表された。今週からトップチームの練習に参加しているU-18の後輩について「声を掛けすぎてもあまり頭に入ってこないと思うし、自分でプロのスピードとか雰囲気を体験して、成長につなげられればいいかなと思っています。僕とかが言っても、その経験も無いので分からないと思うので、自分が感じた、経験したスピードとかを今後に生かしてほしい」とエールを送る。
プロとアマの違いはGK
自身も高校3年時の2010年に札幌で2種登録を経験しており、「何もできなかったです。プロとアマの違いってGKだと思っているので、すごい差を感じましたし、やれるっていう感覚も全く無くて。早くこの中(プロ)に入らないとできないんだろうなという感じがありました」と当時の練習参加を振り返る。
「(トップチームを)手伝ってもらうことになるので、一緒に成長できたらいいし、ピチピチのGKが来たので、僕も楽しくできています」と、同じ道を歩んできた竹内にエネルギーを感じながら、自身のさらなる成長にもつなげていく。
泥臭くても勝てば自信は戻る
チームはリーグ戦6試合勝ちが無い中で、12日の鳥栖戦(札幌ドーム)を迎える。「正直、泥くさい形であっても、1-0でもいいから勝てば、自分たちの調子や自信も戻ってくると思うので。そうやって粘り強く勝っていって、勝ち点を取っていく中で、今までできていたような攻撃的サッカーはできてくると思う。そこの自信を取り戻すためにも、セットプレー、PK、どんな形でもいいから、まずは勝って流れを戻してきたい。まずは勝つことが大事」と、内容以上にまずは7試合ぶり勝利へ執念を燃やして臨む。GK陣の、そしてチームのピンチを、松原と大谷、そして竹内との共闘で乗り越えてみせる。