【プレーバック】J1リーグ第23節 札幌1-1鳥栖(8月12日、札幌ドーム)
MF浅野の9試合ぶりゴールで先制も後半38分に追いつかれドロー
北海道コンサドーレ札幌はサガン鳥栖とホームで対戦し、1-1で引き分けた。涼しい札幌ドームで行われた真夏のデーゲーム。連敗が続いていた両チームの戦いは、お互いの意地を懸けた激しい一戦となった。4月1日以来の先発出場となったMF小林祐希(31)を中心に札幌が前線からプレスを仕掛けると、リーグトップのチーム走行距離を誇る鳥栖もラインを高く設定し、一進一退の攻防が続く。その中で札幌は徐々に右サイドを起点に多くのチャンスをつくり出し、鳥栖もカウンターからゴールに迫る場面をつくっていったが、互いにフィニッシュのところで精度を欠き、前半は0-0で折り返した。
ハーフタイムにミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)が「よりアグレッシブに粘り強く戦っていこう」と選手たちを送り出すと、後半4分に待望の先制点を挙げる。左サイド中盤でルーズボールを拾ったFW小柏剛(25)が中央の小林にパスをつけるとワンタッチでボランチのDF福森晃斗に落とす。ハーフウェーライン付近で前向きで受けた福森は、高い位置にあった相手DFライン4人の間を抜く絶妙のスルーパスを送る。そこに走り込んだDF中村桐耶(23)は一人のタックルを交わし、ゴール手前では相手DFに潰されながらも右から走り込んだフリーのMF浅野雄也(26)へラストパスを出した。浅野は冷静にゴール右へ左足で流し込み、5月19日ホーム京都戦(2〇1)以来9試合ぶりの得点を決めた。チームとしてもリーグ3試合ぶりのゴールとなり、浅野はチームトップの今季9得点目をマークした。
しかし、鳥栖も諦めていなかった。同38分、相手のボランチ河原にペナルティーエリア内への侵入を許すと、DFの人数は揃っていたものの強引に振り切られて左足でゴールを決められた。その後も右CKからニアに飛び込んだ福森のヘッドなど、惜しい場面はあったが勝利をたぐり寄せる2点目は決め切れなかった。試合終了のホイッスルが鳴ると、両チームの選手たちが同時に膝をついて座り込み、それまでの激戦を物語った。1-1のドローで勝ち点1を分け合い、これで札幌は7試合連続の勝ちなしとなった。それでも4試合ぶりにポイントを積み上げ、勝ち点28で順位は13位のまま。次節は8月19日にアウェーで京都と対戦する。
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