主役でなくても、その活躍は十分に光っていた。郡司は前カードのソフトバンク戦で２試合に出場。９ー０で大勝した２戦目には１番打者で３安打し、何度も好機を演出していた。この試合では清宮、万波の２者連続弾が飛びすなど打線全体が爆発。黒子に徹した背番号３０は「ちょっと周りが打ち過ぎですね」と冗談めかした。

　中日から移籍してきて約２カ月。北は北海道、南は九州と日本中を飛び回る日々の暮らしにも、段々と慣れてきた。すでに１２球団全ての本拠地を訪れたといい「京セラ（ドーム）だけは、まだヒットを打った記憶がないんですよ」と白い歯をこぼした。

　何気ない会話の後に調べてみると、郡司は１１球団の本拠地球場で安打を記録している。偶然にも、今週末のオリックス３連戦は京セラドーム開催。大阪出張を予定している記者は〝１２球場制覇〟の快音を、今から楽しみにしています。