【プレーバック】全国高校野球選手権2回戦 北海3-2浜松開誠館(8月14日、阪神甲子園球場)
2試合連続サヨナラ勝利 南北海道勢の甲子園春夏通算99勝
北海は2回戦で浜松開誠館と対戦し、3-2で2試合連続サヨナラ勝利を果たした。岡田彗斗投手(3年)が甲子園初先発した。11日の練習中に右手中指を負傷した幌村魅影遊撃手(2年)に代わって1回戦は左翼手で先発した谷川凌駕(2年)が遊撃でスタメン出場。さらに長谷川駿太(2年)が左翼で公式戦初出場するなど、打順は10日1回戦の明豊戦から9人中6人を入れ替えて臨んだ。
岡田の先発は7月3日の札幌支部代表決定戦以来。先頭打者にいきなり右越え二塁打を許したが、後続を3者連続三振で切り抜け、二回にも再び先頭の中越え二塁打から三塁までの進塁を許したが後続を断ち切り、無失点。三回までに7奪三振と好投した。
しかし、四回まで毎回先頭に安打を許すと、ついに失点につながった。無死二塁から暴投と左犠飛であっさりと先制点を与え、2試合連続で追いかける展開となった。
ラッキーセブンの七回から毎回得点で勝ち越し
北海の反撃はラッキーセブンの七回。8番・岡田に代えて幌村が代打。左前打で突破口を切り開くと、9番・大石広那捕手(2年)が犠打野戦、1番・片岡誠亮中堅手(2年)が投前犠打から敵失で無死満塁。2番・谷川は三ゴロに倒れたが、この試合で3番に入った熊谷陽輝(3年)の放った強烈な打球は三塁が弾き、その間に三走が生還。同点に追い付いた。
八回は熊谷がマウンドに上がった。先頭打者の三振後、2連打を浴びてしまう。その次の強打者、3番・新妻は三振に抑えたが、2死一、三塁としたところで五回にも救援した一塁の長内陽大(3年)が2度目の救援マウンドに上がった。しかし、打ち取った当たりだったが一塁手の頭上を越える適時打となり再び勝ち越しを許した。
1回戦で代打から3打点挙げた小保内が同点打
1回戦では延長タイブレークの死闘を演じた北海。粘り強さは2回戦も続いた。八回先頭の5番・関辰之助三塁手(3年)が中前打で出塁すると、1回戦で殊勲の活躍をした途中出場の小保内貴堂(3年)が中前へ同点打を放ち再び試合を振り出しに戻した。
関のサヨナラ打で熊谷が生還
九回、再び熊谷がマウンドに上がって2奪三振を含む3者凡退に抑える。するとその裏、その熊谷が先頭打者で左前打を放ち、サヨナラの走者となる。犠打で1死二塁とすると、最後は関が左越え適時打を放って試合を決めた。
準優勝した2016年以来7年ぶりの3回戦進出を果たした北海。これが南北海道勢の甲子園春夏通算99回目の勝利となり、100勝に王手をかけた。
■1回戦の明豊戦に続き、3投手を細かく継投して勝利した平川敦監督(52)
「 苦しい展開。ハラハラしていた。勝てて良かった。 (継投は)予想はしていないが、その時の展開や相性などを感じながら、考えるというか、ある種、勘でやっているところもある。それに選手が本当によく応えてくれた」
■九回にサヨナラ安打を放った関辰之助三塁手(3年)
「 めっちゃ気持ち良いです。ホッとしています。(サヨナラは)打った瞬間、抜けると思った。高校生活で初めてのサヨナラヒット。(試合は)後半勝負だと思って粘り強く戦えた。ギリギリの勝負でした。2試合連続のサヨナラ勝ちでチームは乗ってきている。次もこの流れで勝ちたい 」
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