矢沢 先発挑戦へ 新庄監督「球団と僕の考えが一致した」
15日に2軍・巨人戦で登板
日本ハムの矢沢宏太投手兼外野手(23)が、15日に千葉・鎌ケ谷で行われる2軍・巨人戦に登板する。左腕は13日に1軍登録を抹消され、ファームでレベルアップに専念する。新庄剛志監督(51)は「打つ方と投げる方を2軍でやらせたい、球団の考えと僕の考えが一致した。先発で行かせたいんですよね。面白くないですか? 先発の体力が付けば、こっち(1軍)で野手をやりながら中でも行けますし」と、今後の展望を明かした。
これまではリリーフ起用 1軍で2試合
未完成の二刀流だからこそ、あらゆる可能性にチャレンジできる。ルーキーイヤーの今季、1軍での登板数はわずか2試合にとどまっている。これまで投手としてはリリーフで起用法を探ってきたが、試合展開に左右される中での調整は容易でなかった。
鎌ケ谷では日程を決めて準備できる
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矢沢自身も、前もって登板日を決められる2軍での鍛錬を歓迎する。「鎌ケ谷であれば日程を決めて、そこへ向けて準備ができる。まだ投手として1軍で投げられるレベルではないですし、しっかり準備をして良い投球ができるようにしたい」と意気込みを語った。
何よりも結果が優先される1軍と違い、2軍ではクリアすべき課題に取り組むことができる。先発に挑戦することで、指先の感覚はより磨かれる。矢沢は「1軍は試せる場所ではないので、とりあえずストライクゾーンに投げていた。大学では長いイニングを投げるのが当たり前で、その中でいろいろな感覚が出てきた」と、球数を放るメリットを説明した。
イニング数を徐々に伸ばし あらゆる可能性を探る
15日の登板を機に、今後は段階を踏みながらイニングを伸ばす予定だ。新庄監督は「決め事はなくて、一番いい形で進めます。新しい使い方になるかもしれないし。魅力のある選手だからね」とニッコリ。あらゆる可能性を捨てず、オリジナルな二刀流の答えを探す。