一大決心だったのかもしれない。練習開始に合わせてグラウンドに出てきた五十幡があいさつに回っていると、外野守備走塁担当の森本コーチから「お～い！」とツッコまれ、髪をワシャワシャされていた。よく見ると、トレードマークだった黒髪が変化。部分的にハイライトを入れ、これまでよりも明るいヘアスタイルになっていた。

　移動休みだった１４日、札幌市内の美容室に出向いて「派手にならない感じで染めたいというか、色を入れたい」と伝えたそう。生まれてから一度もカラーリングの経験はなく「人生初です。染めてみたいな、というのは昔からあって。今がタイミングでした」と照れくさそうに教えてくれた。

　真面目で礼儀正しいキャラクターとは、少しギャップがある。五十幡は「自分ではいい感じだと思っています」と仕上がりに満足していたが、チームメートの反応はちょっと違ったよう。「『なんか、チャラついてね？』みたいな。（清宮）幸太郎にも『イソさん、チャラ！』と言われました」。後輩からも盛大にイジられ、苦笑い。常に注目されるプロの世界。プレーもビジュアルも自己主張が強いのは、いいことだと思う。