【西川薫】夏の甲子園出場中の母校・北海 応援部隊の滞在費をクラウドファンディングで募集中
準々決勝進出で予算が底に
夏の甲子園で快進撃を続けている我が母校・北海。大阪入りして2週間が過ぎたが、昨今の物価高の影響を受け滞在費が苦境に立たされているそう。例年のOBらによる寄付活動に加え、南北海道大会優勝後から同校としては初めてクラウドファンディングでの資金集めを実施し、秋山秀司校長は「より多くの方々にご協力をお願いしてもらえれば」と話している。
同校によると、決勝まで進んだ2016年は約6000万円かかったそう。今回は4000万円の予算を組み、校友会、野球部OB会、PTAや保護者会に寄付を依頼した。だが、17日の3回戦を突破して準々決勝に駒を進めると予算は底をつくという。毎回、甲子園に出場すると記者もOBの一員として資金集めに奔走しますが、予算が足りないという話を聞き、勝ち進む嬉しさの半面、実力不足を痛感する。
主催者が負担するのは、ベンチ入り選手20人と監督、責任教師の費用。それ以外の応援部隊やブラスバンドの渡航費用、滞在費は全て学校負担となる。今年の野球部員は59人で、ベンチ外の39人や指導者ら応援部隊は8月9日に京都入りした。現地では宿泊費の他にホテルと球場を移動するバス代などがかかり、さらにアルプススタンドの応援席を購入し、同校ホームページを通じて卒業生らへ配布している。
今回、南北海道大会でSNSでバズった吹奏楽局55人のうち、甲子園に帯同できたのは3年生17人だけ。2年生以下は有志による実費参加で苦しい台所事情が滲み出ている。記者も北海高1年時に、2個上の平川敦監督(52)が夏の甲子園に出場。われわれ残留部隊は練習の合間に図書室でOBへの寄付のお願い文章を袋詰めした。父や叔父も北海OBのため、わが家にも寄付のお願いが届き、協力させてもらった。
今大会では北海をはじめ、多くの出場校がクラウドファンディングを実施。北海もクラウドファンディングサイト「yellz」で7月25日から開始している。締め切りは8月31日まで。赤字になっても応援部隊が北海道に帰るわけではありませんが、ぜひ1人でも多くの賛同者が集まることを切に望みます。
こちら
https://yellz.jp/detail/010327/project/375/