札幌MF駒井 19日敵地・京都戦は前線で リーグ戦7試合白星なしも「常に100%の準備を」
■8月16日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
苦境のときこそ100%の準備を―。北海道コンサドーレ札幌は19日の敵地・京都戦(サンガスタジアム)に向けて全体練習を行った。現在13位と苦しんでいる札幌。リーグ戦では6月3日に行われたJ1第16節の柏戦を最後に勝ち星から遠ざかっている(3分4敗)。それでもMF駒井善成(31)は「100%のプレーをできる準備をぶれずにやるだけ」と力を込めた。
鳥栖戦ボランチから京都戦は前線に
前半戦はリーグトップクラスの得点力を誇っていたが、直近のリーグ戦3試合では1得点と攻撃的サッカーに陰りが見え始めている。鳥栖戦でボランチを務めた駒井は、この日行われたミニゲームではMF小林祐希(31)とMF浅野雄也(26)と前線を形成した。しっかりとゴールを決めるなど上々のプレーを披露し、特長でもあるポリバレント性を示した。
「ボランチで入ると後ろ重心で、バランスを取りながら全体のカバーに入るような意識で堅実的にチームを支える意識をしてますけど、前に入ったら得点とかに直結するプレーが求められるので、ターン一つにしてもよりアグレッシブなプレーを心掛けてます」
浅野、小林とのバランスを取りながら
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前線でも他2人とのバランスを取りながらポジショニング。「雄也(浅野)が大体前にいる。祐希(小林)が真ん中の方がやりやすいと思って、(ポジションを)落とすんだったら前が1枚いないので雄也との関係を強くするために絞ったりとか、そういうところは意識してやっていきたい」と駒井。
リーグ戦では7試合複数得点はない。駒井は「でもチャンスはあったと思いますし、勝っていたときはそれを決められていた。この前も取れるチャンスはあと1点ぐらいあったと感じているので、それを決めるか決めないか」と、シンプルに最後の精度を課題に挙げた。
「もう過ぎた試合は帰ってこない」とポジティブ思考に
チームとしても早く白星をつかみ上昇気流に乗りたいところ。「僕はうまくいっているときもうまくいっていないときも、常に自分が100%の準備をしているつもり」と心がぶれることはない。それでも、チームには少しネガティブな雰囲気が流れつつある。「もう過ぎた試合は帰ってこないし、その1試合を一生懸命やれば、勝ってようが負けてようが1試合は1試合なので、そこの1試合に集中していこうって話はしています」と切り替える重要性を訴えている。苦しいところから脱却するために、経験豊富な31歳がチームの歯車を回していく。