北海・今北孝晟主将がバースデー勝利誓う 17日に8強入りかけ神村学園と対戦【夏の甲子園】
3回戦当日が18歳の誕生日
7年ぶりの8強入りを目指す北海は16日、大阪入り後初の休養日を経て練習再開。17日の神村学園(鹿児島)との3回戦へ向け、大阪府内の球場で約2時間、相手の左投手対策に時間を費やした。試合当日に18歳を迎える今北孝晟二塁手(3年)がバースデー勝利を誓った。
「ちょっと意識するけど、勝利がプレゼント」
これも運命だ。雨天順延により1日、日程が変更。本来は休養日のはずが「記憶にない」と言う誕生日の公式戦に臨む。「なんかうれしいですし、ちょっと意識する部分もあるけど、特別なことをせずに戦いはいつも通りやっていけたらいいな。勝利が一番のプレゼントです」と、特別な日の勝利を誓った。
左投手対策をメインで練習
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この日は打撃マシンを左投手の縦スライダーに設定。平川敦監督(52)は「右はずっと打ってきてるので、もし左が来た時にってことで左をメインで練習しました」と狙いを明かした。
「肩口からのスライダーが一番飛ぶ球」
左打者には内角から真ん中への目付きを植え付けた。今北は「高めに浮いてくる、肩口からのスライダーが一番飛ぶ球。そこをしっかり引っ張る。変に流そうとするんじゃなくて、素直に肩口から入ってくるボールに対してしっかり引っ張っていく」とイメージを膨らませた。
準Vメンバーから特守で助言
強力援軍に個人レッスンを受けた。2回戦から応援に駆けつけている2016年の甲子園準優勝メンバーで、今北と同じ二塁手だった菅野伸樹さん(25)が、この日の練習補助に参加。中学硬式の札幌西シニアの先輩でもある菅野さんに志願して、ベンチ前で約50球の特守を敢行した。「低いところで待つ。上体がちょっと上がりがちになってしまうので、もう少し下で粘る。それが大事」と助言をもらい、準備は整った。
史上初の3戦連続サヨナラ勝ちへ、まずジャンケンで勝つ
ジンクスも継続だ。1回戦の明豊(大分)、2回戦の浜松開誠館(静岡)と2戦続けてサヨナラ勝ち。3試合連続となると、夏の甲子園では初の出来事だ。そうなると、重要になってくるのは今北の試合前ジャンケンだ。2試合ともチームに帯同中の北海道高野連・横山泰之専務理事と事前にジャンケン練習。勝った決め手で挑み2連勝中だ。「自分の力じゃないけど、あしたも勝って後攻をとりたい」。試合前にまずは先手を取り、試合でも勝利をつかみ取る。