札幌に移籍加入のGK高木駿が練習に合流 「チームにいい影響を与えたい」
■8月20日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
前日京都に0-3で敗れた北海道コンサドーレ札幌は20日、札幌に戻ってリカバリートレーニングを実施した。この日の練習にJ2大分から獲得したGK高木駿(34)がチーム合流。リーグ戦で8試合勝利が無いチームを守備面で、そして攻撃面で活性化すべく、札幌でのデビュー戦へ向けて照準を合わせる。
初練習後、早速ファンサービス
期待の新戦力がついに札幌へやってきた。高木が宮の沢のピッチに姿を現すと観客席のサポーターからは拍手が沸き起こった。高木もそれに対して笑顔で応え、練習後には早速ファンサービスを行うなど、大分で多くのサポーターから愛されていた男は札幌でも同様の関係性を築きあげそうな予感を漂わせていた。
初めて踏み入れた宮の沢の印象について「練習場のグラウンドの雰囲気も最高で。隣(白い恋人パーク)とか目の前にも公園があって、自分の家族がこっちに来たら早くこの周りで遊ばせたいですね」と語るなど、新ホームグラウンドを気に入ったようだ。
「絶対にごはんがおいしいっていう期待しかない」
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前日19日に札幌入り。家族が引っ越してくるまで当面の間はしまふく寮に滞在する予定で、前夜は寮で振る舞われた海鮮丼に舌鼓を打った。「ホタテがもうおいしくて。(北海道は)絶対にごはんがおいしいっていう期待しかないです」と、早くも北海道の好印象を口にする。
「見ていて、何かうまくいかない空気感がある」
チームは京都に敗れ、リーグ戦8試合勝ち無し(3分5敗)となかなかトンネルから抜け出せない状況に陥っている。「見ていて、何かうまくいかない空気感がある気がする。違うところから来たという部分でフレッシュさはあると思うし、チームの中でもベテランの年齢なので、どういう声かけが必要なのかなというのはたぶん感じ取れると思うので、チームにいい影響を与えられるようにしたいです」と、プロ生活12年目を迎える経験豊富なGKが新たな風をもたらし停滞ムードを吹き飛ばしてくれるはずだ。
残り10戦巻き返しへ、新守護神に名乗り
「攻撃参加するのがすごく好きなので、その部分でもっとうまく組み立てに参加することができるかなと思っています」と、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)が標榜する攻撃的サッカーには欠かせない、足元の技術が巧みなGKとして期待がかかる。残り10試合となったリーグ戦での巻き返し、そしてルヴァン杯でのタイトル獲得に向けて、背番号51が札幌の新たな守護神として名乗りを上げる。
■プロフィール 高木 駿(たかぎ・しゅん) 1989年5月22日生まれ、神奈川県出身。東京Vユースから明治大を経て2012年川崎へ加入。14年から2年間千葉に期限付き移籍し、16年に川崎復帰。17年に当時J2だった大分へ完全移籍し、翌18年には全42試合にフル出場してチームのJ1昇格に貢献した。J1で戦った翌19年も2年連続となるリーグ戦全試合フル出場を果たした。23年8月札幌へ完全移籍。8月20日現在でJ1通算77試合、J2通算121試合に出場。ポジションはGK。181センチ、76キロ。左利き。家族は妻と長女、長男、次男。