「すぐにでも出るつもりで来ている」札幌新GK高木駿が古巣・川崎戦での新天地デビュー狙う
■8月22日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
移籍後初の全体練習
今夏北海道コンサドーレ札幌に加入したGK高木駿(34)が移籍後初となる全体練習に臨んだ。自身がプロキャリアをスタートさせた川崎戦での〝再デビュー〟を目指し、正GK争いを繰り広げていく。
「やっぱり新しい刺激ばかり。慣れるためにどんどん体を慣らしていく」
「疲れました」。新天地での本格的トレーニング初日を終えた感想を尋ねると、笑顔を見せながらそんな言葉が返ってきた。「やっぱり新しい刺激ばかりなので。強度的にも結構高い練習をしましたし、最初は慣れるためにどんどんたくさんやって体を慣らしていくイメージなので。今日はしっかりできたかなと思います」。
「クオリティーの高い選手たちとプレーして、すごい楽しかった」
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この日のトレーニングでは10対10の実戦形式の練習を実施。高木は最初にサブ組、途中からは主力組のゴールマウスを守って、ミシャサッカーを体感した。「クオリティーの高い選手たちとプレーして、僕はすごい楽しかったですね。もっともっとやるべきことはいっぱいあるんでしょうけど、まずはしっかり自分がチームの中に入れるように。そして自分の特長をどんどん出していけるようにやっていこうかなと意識していました」と、少しでも早く札幌のサッカーに順応することを目指している。
ミシャから「おまえも34なんだから気をつけろよって」
練習終了直後にはミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)と数分間会話を交わした。「体きつくないか、大丈夫かっていう話をしました。おまえも34(歳)なんだから気をつけろよって。体がきついんだったらちゃんと相談して、GKコーチとも話をしてうまくやってくれという話でした」と、コンディションを気遣う指揮官のやさしさに早速触れたことを明かした。
「自分がチームを変えてやるっていう気持ち」
チームは26日に川崎戦(等々力)を控える。加入間もない状況ではあるものの、高木はこの試合での札幌デビューに向け照準を合わせている。「もちろん選手でいる以上試合には出たいし、本当にすぐにでも出るつもりで来ている。今勝てていない状況で、自分がチームを変えてやるっていう気持ちでいます。川崎も調子が悪いので、勝ちに行くイメージはしています」と臨戦態勢は整っている。自身がプロ選手としての第一歩を踏み出した川崎を相手に新天地での新たな一歩を刻むことができるのか。たった一つしか無いポジションを争う戦いに高木が高らかに名乗りを上げる。