《SHINJOの信条》(郡司、野村の二塁挑戦に)「可能性ばっかし。どこにハマるか分からない」
■パ・リーグ19回戦 楽天2-6日本ハム(8月22日、エスコンフィールド北海道)
―郡司が本塁打2本
「いいですね。何が素晴らしいって、一発で仕留めるところ。引っ張れるんだと。左ピッチャーに対して踏み込んで引っ張る技術はあるけど、右ピッチャーに対して引っ張れるのかどうか、楽しみですよね。あしたも行ってもらってね。引っ張る意識を持ちすぎると郡司くんの良さもなくなってくるんだろうけど、ちょっと右ピッチャーで引っ張るところも見てみたいというのはありますね」
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―野村の6番が多かったが、ここで郡司にしたのはどういう考えか
「野村くんが早川くん(楽天)に11打数0安打だったので、ここは郡司くんで行こうと。まあまあ、ちょっと争わせるという意味でも刺激になるかなと思って。レフトもね、無難にとりあえずはこなしてくれているから。上原くん、伊藤くん、上沢くんが完投して、勝っていても負けていてもきょうは完投いくよ、全部投げるよ、ということを(加藤貴に)伝えていたんですけど、ちょっと肘に張りが出て。(腕を)回していたから(投手コーチに)聞いて来てと言ったら、やっぱりちょっと張っていたみたいで。いけるとは言っていましたけど、それは違うだろ、これはちょっとやめよう、ということで代わりましたね。どうなんだろう、長引くのか長引かないのかはちょっとあしたになってみないと分からない」
―六回ぐらいに異変があったのか
「そうそうそう」
―本人ともベンチで話していたが
「アドレナリンが出ているから、張ったぐらいという意識だったと思うけど、ちょっと分からないからね、こういうのは。そこをかばうとまた肩とかにきたらダメなので。でも本人は投げたがっていた」
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―松本剛が死球を受けたが、大丈夫か
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「(右)肘。今はちょっとバッティングの状態もあまり良くなくて、フリーバッティングで引っ張りなさいと。大阪(前カードのオリックス戦)から引っ張らせている。ランナー一塁でも引っ張って芯に当たって強いショートゴロ、サードゴロでダブルプレーになっても、それが正解だからという言い方をして。でもやっぱり右の方に力のない打球が(飛ぶ)。ヘッドが使えていないところがある。見ていて分かると思いますけど、ちょっともったいない。でも、三塁線にファウルになった打球があったけど、あれなんですよ。引っ張る練習をして、試合になったら左中間方向に打つ意識で、引っ張る。あとはもう(コツを)つかんでしまえば、また去年みたいな調子に戻ってくると思うから」
―野村、郡司が二塁の練習を継続している
「ちょっと面白くないですか。野球を覚えるためには、セカンドっていい練習にもなるし、ダブルプレーを取るための切り返しはキャッチャーにも生かせると思うから。今のこのファイターズのチームは可能性ばっかしの選手が多いから、どこにハマるか分からない。野村くんのレフトなんて考えていなかったでしょ」
―清宮のサードも
「そうそうそう。ファーストよりサードの方が(現状は合っている)。スローイングがね。最近は荒れているけど、悪くないので、ちょっとやってみて。コーチたちはいやいやいやって感じだったんですけど、大丈夫、行かせようと。サードがちょっと様になってきた。そりゃミスもあるけど、慣れていないので、初めてやるポジションだから」
―野村も二塁ができれば出場機会が増える
「面白いかな。打撃優先のときにはちょっと面白いかな。左ピッチャーは特に。幅を、可能性を広げるという意味では、面白い。(味方の)ピッチャーはどう思うか分からないですけど」
―守備重視で考えると不安も
「人工芝なら、まだいいんですけど、ここ(天然芝のエスコン)でセカンドはちょっとまだ考えてはいないかな」
―2人には継続して取り組ませるか
「一応練習だけやらせておいて、ですね。この流れであしたもいきます」