7勝目挙げた加藤貴が12球団トップで規定投球回クリア 左肘の張りで早めの交代も「大丈夫っす!」
■パ・リーグ19回戦 楽天2-6日本ハム(8月22日、エスコンフィールド北海道)
建山投手コーチへ「もう1回」と懇願も 6回9安打2失点で降板
日本ハム・加藤貴之投手(31)が22日、楽天戦(エスコンフィールド北海道)に先発し、6回9安打2失点で7勝目をマーク。開幕投手を務めた左のエースが、12球団一番乗りで規定投球回をクリアした。
6回94球を投げてベンチに戻った加藤貴は、建山投手コーチに向かって人さし指を立てて「もう1回」と懇願した。続投への意欲を示したが、同コーチから「もう断固拒否しました」とNGを突きつけられた。
先発陣の柱として、今季はイニング数を稼ぐことにこだわってきた。首脳陣に続投を申し出るのはよくある事だが、この日は理由があった。
六回に左肘が張ってきた兆候
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建山投手コーチは「(六回に)ちょっと(左肘が)張ってきたなというそぶりをした。まだ(シーズンが)一カ月以上あって離れられたら困るので、早めに代えました」と説明。試合後、加藤貴は「大丈夫っす!」と問題はないことを強調し、「先発としてもう1イニングでも投げられるようそこは反省です」と悔やんだ。
楽天には開幕戦から6度目の挑戦で今季初勝利
開幕戦の相手だった楽天に今季6試合目でようやく勝利。6回を投げきり、通算145回⅓で3年連続の規定投球回に到達した。「規定に行くことが目標ではないですけど、先発として規定にいきたいと思っていたので、そこを達成したのは本当にトレーナーはじめ感謝しています」。中継ぎの経験もある左腕は「6連戦もありましたし、リリーフも精神的にもしんどいと思うので、1イニングでも長く投げたい」と思いやる。
次回登板について、建山投手コーチは「基本的には予定通り行ってもらう予定ですけど、状況を見て考えます」。一方の加藤貴は「次も変わらず、初回から全力で頑張りたいと思います」と、おなじみのコメントで力強く決意を語った。