札幌DF岡村 新加入GK高木と守備再建して川崎戦で9試合ぶり勝利導く
■8月23日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
全試合出場中の岡村が守備の立て直し
北海道コンサドーレ札幌は26日のアウェー川崎戦(等々力)に向けて11対11などで調整を行った。今季ここまでリーグ戦全試合出場を継続しているDF岡村大八(26)が、新戦力と共に守備網を立て直し、難敵を撃破して悩めるチームに9試合ぶりの勝利をもたらす。
「ケンカになってもいいぐらい自分の気持ちを伝えることは必要」
19日のアウェー京都戦(サンガS)に0-3で敗れ、リーグ戦8試合勝ち無しとなった札幌。苦しい状況に置かれているチームは、オフ明けだった前日に続いて2日連続で戦術練習を実施。川崎戦での勝利で長いトンネルを抜け出すべく、過酷な暑さの中、攻守の連係を確認した。「今置かれている状況というのは本当に厳しいものですし、選手それぞれがいろいろなフラストレーションを抱えながらやっていると思います。その中で、もっと自分が考えていることだったり、伝えたいことを発信していけば、もっと良くなると思います。ただ、その言い方であったり、伝え方というのも大事。本当にケンカになってもいいぐらい、自分の気持ちを伝えるというところは必要なのかなと感じています」。札幌の守備の要として、何とかこの苦境を打破しようと試行錯誤を繰り返している。
新加入GK高木が主力組でプレー
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そんな悩める札幌守備陣に新たな仲間が加わった。大分から完全移籍で加入し、20日からチームに合流したGK高木駿(34)だ。この日の戦術練習では主力組のゴールマウスを守った高木について「ビルドアップ能力はすごく高い。足元も上手ですし、見ているところ、(パスを)つけるところというのもすごい上手。自分の背後の部分のリスク管理のところまで話をしてくれるので、そういったところは個人的にはすごく助かっています」と、そのプレーぶりを高く評価する。
岡村と高木の意外な共通点
京都遠征から戻ってきた際に、クラブハウスで待ってくれていた高木とあいさつを交わした。会話を交わすうちに、意外な共通点が見つかった。「駿さんの奥さんが僕の地元の近く(出身)ということもあって、そういったプライベートな話もしたりしたので、円滑にコミュニケーションが取れていると思っています」。思わぬところでつながった2人の縁。背番号も50、51と1つ違いである2人がタッグを組んで、札幌の守備を立て直していく。
川崎の新助っ人FWゴミスには「自由にやらせない、点を取らせない」
川崎とのリーグ戦通算成績は2勝5分22敗(Jリーグのみ)。札幌が最も苦手としているチームの一つであるうえに、今夏、川崎に加入した元フランス代表FWゴミス(38)がこの試合でデビューする可能性もある。「すごい選手なのは分かっているので、いろいろケアをしながら、個で対応できないところは量で対応すればいいと思っています。自由にやらせない、点を取らせないというところが、僕が一番やらなければいけない仕事」。これまで数々のフィジカル自慢のFWたちを封じ込めてきた岡村が、全国の注目を集めるストライカーを打ち破って、チームを約2カ月ぶりとなる勝利へと導いてみせる。