次節・川崎戦出場でJリーグ通算200試合となる札幌MF小林「目の前の相手に負けずに上回っていければ」
■8月24日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
2試合連続先発出場中 昨年の等々力では直接FK弾
北海道コンサドーレ札幌は26日のアウェー川崎戦(等々力)に向けて、練習前に約1時間のミーティングを実施。その後は攻撃練習などで調整を行った。直近のリーグ戦で2試合連続先発出場中のMF小林祐希(31)は、昨年スーパーゴールを決めた神奈川・等々力陸上競技場でチームを9試合ぶりの勝利に導く。
「俺はいつも通りプレーするだけ」
リーグ戦の中断明け以降、小林がチーム内で大きな存在感を発揮している。札幌加入初年度の今季は、故障の影響もあってなかなか出場機会に恵まれない時期を過ごしたが、今月6日のアウェー鹿島戦(カシマ、0●3)に途中出場して奮闘を見せると、同12日ホーム鳥栖戦(札幌ドーム、1△1)では約4カ月ぶりに先発出場。同19日アウェー京都戦(サンガS、0●3)でも2試合連続スタメン入りすると、今季リーグ戦初のフル出場を果たした。自身のプレーについて「評価するのは俺じゃないので。俺の評価は見ている人がするから、俺はいつも通りプレーするだけ」と口にするが、前線で攻撃を組み立てて何度もチャンスをつくり出している姿を高く評価する札幌サポーターは多いはずだ。
フィジカルだけでなく考えるスピード、アイディア、技術で上回る
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次節の対戦相手は、4度のJリーグ優勝を誇る川崎。札幌にとっては天敵とも言える存在だ。「相手は優勝するだけの力があるチームで、簡単ではない。一個一個の局面でフィジカル面だけではなく、考えるスピードであったり、アイディアだったり、技術だったり、それぞれが得意なところで目の前の相手に負けずに上回っていければ」。1対1の場面、そしてチームとして川崎の上を行くことで、9試合ぶりの勝利を目指す。
昨年のFK弾は月間ベストゴールも 「欲をかいてもしょうがない」
小林は神戸に在籍していた昨年10月29日の等々力での川崎戦で、衝撃的なゴールを決めている。1点ビハインドの後半6分、ペナルティーエリア手前でFKのキッカーを務めると、左足から放たれたシュートは川崎の5枚の壁の頭上を越えてゴールネットを突き刺さった。このゴールは10月・11月のJ1月間ベストゴールにも選ばれたほどのスーパーゴールだった。同じ舞台での一戦で、その再現に期待が寄せられるが「そんなに欲をかいてもしょうがないので。チームが勝つことが一番だと思います」。ただチームの勝利だけを目指して川崎戦へと臨む。
「1人1人が自分のやるべきことをやるだけ」
チームは8試合勝ち無し。苦しい状況が続いているが、「俺らはどんな状況でもやらなきゃいけないし、1人1人が自分のやるべきことをやるだけです」と前を向く。出場すればJリーグ通算200試合出場となる小林が札幌の攻撃のタクトを振るい、約2カ月ぶりの白星で、メモリアルゲームに花を添えてみせる。