「夏は僕の季節です」

　日本ハム・吉田輝星投手（２２）が、２５日の西武戦（ベルーナドーム）で今季初めて１軍昇格する。「夏は僕の季節です」と豪語する５年目右腕が、夏の終わりに待ちに待った１軍合流を果たす。

　今年の夏の甲子園は２３日、慶応の１０７年ぶりの優勝で熱戦に幕を閉じた。２０１８年の同大会で「金農旋風」を巻き起こしたヒーローが、苦しみを乗り越え、１軍の舞台に戻ってくる。

今季は先発再転向を志願も　２軍では中継ぎとして調整

　昨季はリリーフとして、自身初の５０試合登板を達成した。さらなる飛躍を期待されたプロ５年目は、先発再転向を志願。春季キャンプからアピールを続けてきたが、３月中旬に２軍行きを告げられた。１軍首脳陣の方針もあり、２軍では中継ぎとして調整。開幕１軍切符を逃し、シーズン序盤は調子が上がらず、苦悩してきた。

２３日２軍西武戦で１回無安打無失点

　昨年指導を受けた藤川球児氏の投球映像などをチェック。投球フォームの試行錯誤を重ねるうちに、「フォームの中で意識するポイントも少なくなってきて、だいぶ頭の中がすっきりしてきました」。直近の登板は２３日のイースタン・リーグ西武戦（カーミニーク）で、３番手でマウンドに上がり、１回無安打無失点と好投した。

　レギュラーシーズンは残り１カ月ちょっと。厳しい残暑が続く中、自他ともに認める〝夏男〟が猛アピールを開始する。