札幌の新GK高木駿 「すごく思い入れのある場所」等々力で古巣・川崎封じ新天地デビュー飾る
■8月25日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は26日の川崎戦(等々力、19時キックオフ)に向けて、11対11やセットプレー練習などで最終調整を実施。練習後、遠征メンバーは敵地へ向かった。大分から完全移籍で加入したGK高木駿(34)が、この日行われた11対11で主力組としてプレー。プロキャリアをスタートさせた川崎を相手に札幌デビューを飾る可能性が高まった。
今月20日に合流してから1週間足らず。日に日にチーム内での存在感が高まりつつある高木が早くも札幌の一員としてデビューを迎えることとなりそうだ。
今週途中の練習から主力組のゴールを守る
実戦形式の練習に多くの時間を割いた今週のトレーニングで途中から主力組のGKを任されると、試合前最後の練習となったこの日までその座を守り続けた。「守備がマンツーマンでやっているチームは今までなかった。後ろに広大なスペースができると思うけど、それをカバーするのはすごく好きなので。より自分の特長を出せるかなと思って楽しみにしています」と、初めて体験するミシャサッカーにも早々に順応しつつある。
左足で敵陣右サイドへピンポイントのロングパス
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守備では大きな声を張り上げて指示を出しDF陣を統率。攻撃でも持ち味とする左足のキックで敵陣右サイドでフリーだった選手へピンポイントのロングパスを通す場面を披露。「後ろでつないでいる中で、相手がプレッシャーに来たら絶対どこかにフリーな場所ができる。GKがボール回しに参加する意図はそういうところに出るので、フリーな選手をすぐに見つけて(パスを)届けられるのは持ち味だと思います」と攻守において早くも特長を発揮している。
「プロキャリアを始めたチーム。すごくモチベーションが上がる」
新天地・札幌でのデビュー戦となりそうな一戦。くしくも舞台は2012年にプロキャリアをスタートさせた川崎の本拠地・等々力陸上競技場だ。「大分のときもそうでしたけど、自分の成長した姿をプロキャリアを始めたチーム、サポーターに見せられるので、そういう部分ですごくモチベーションが上がる。等々力はすごく思い入れのある場所なので、いつもやるときは気持ちよくやれるので楽しみです」。思い出のピッチで新たなスタートを切り、札幌の守護神としての道を歩んでいく。
「自分の明るさとかプレースタイルで盛り上げていければ」
チームは現在リーグ戦8試合勝ち無し。9試合ぶりの勝利に向けて高木に寄せられる期待は大きくふくらむが「期待してもらえるのはすごくうれしいし、とにかくそれに結果で応えるだけなので。チームの停滞感はやっぱり勝たないと良くならないし。自分の明るさとかプレースタイルでちょっとでも盛り上げていければなと思っています」。その思いをプレッシャーと感じず、自らのモチベーションへ変えて戦いに臨もうする背番号51が苦境にもがくチームの雰囲気を一変させるはずだ。