【一問一答】27日の西武戦に先発の上原 四球嫌う〝新庄の考え〟を「忠実に守る」
日本ハムの上原健太投手(29)が27日の西武戦に先発する。今季はここまで14試合に登板し、2勝4敗と負け越しているものの、防御率は2・39。20日の前回登板では、首位・オリックスを相手に白星こそ逃したが、9回4安打無失点。キャリア最高といえる投球を披露した。26日は敵地で短距離ダッシュを繰り返し、準備万端。練習後に3勝目への意気込みを語った。一問一答は以下の通り。
―素晴らしい投球の後の1週間は、どう調整してきたか
「9回を投げたのが初めてだったので、まずはちゃんと体が戻ってくるのか確認をしました。あとは変わらずに、いつも通りやっていました」
―次の日の体の反応はどうだったか
「意外と、特にこれといって変化はなくて。いつも投げた後にウエートするので、その張りの方がやばかったですね」
―前回登板が良かった要因をどう分析するか
「やっぱり先頭バッターを出さないことだったり、ストライク先行だったり、そこに尽きるかなとは思います」
―継続して好投するために必要なことは
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「考えることは変わらずに、本当に大胆でいいので、まずはストライクゾーンに投げ込むこと。 それで、何とか先頭バッターを打ち取る。あとは要所要所の、ここはしっかり投げきらなきゃいけないってポイントだけは抑えなきゃいけないかなと思います」
―今季は制球面が改善された。どんなことを意識しているか
「とにかく、ストライクを取ることしか考えていないです。カウントが悪くなるんだったら、極端に言えば、もう打たれた方がいいっていうぐらいの気持ち。スリーボールだったら、もう3球真っすぐをど真ん中に投げて、早くヒット打ってくれって(笑)。本当にそのぐらいの気持ちでやっています。それが結果として被打率の高さや、安打数の多さに出ているんですけど、(出した走者を)ホームにかえさなければいいという感じで考えている。結構ランナーを背負う場面が多いんですけど、何とか何とかしのいで、1イニング1イニングをというのが、できているのかなと思います」
―考え方が変化した
「去年も意識はあったんですけど、去年よりだいぶ強まっています。開き直りというか、そういうのも良い方に転がる時もあるのかなと思っています」
―誰かに影響を受けたのか
「ボス(新庄監督)ですね。例えばスリーボールからバッターがマン振りしてきても、アウトになる確率もある。四球だったらアウトになる確率はない。僕自身、そういう考え方もできるようになりましたし、四球を出してほしくないってずっと言われているので、本当にそこを忠実に守るというか、どうやったらそれが再現できるのかっていうことをずっと考えています。それはどんなピッチングをしていても、調子が良くても悪くても変わらないので。かなり意識しています」
―テンポも良くなった。意識していることか
「していますね。甘いコースでも自分のリズム、テンポ、タイミングで投げられると意外と打ち損じてくれることもあるので。どうやったら自分の流れに持って来られるか、自分のテンポで投げれるかというのはかなり大事な部分です」
―残りシーズンで意識する数字は
「とにかく去年の数字をまずは超えること。それを最低限として、僕の場合はもう一試合一試合が次の登板の試験みたいなもの。前回の登板が良かったから、あしたの登板がある。次の登板が欲しければ、あしたまた結果を出さなきゃいけない立場。その積み重ねで、1試合でも1イニングでも投げることしか考えていないです」
―残り2イニングで、シーズン投球回のキャリアハイを更新する
「そこも一応、頭にはあります。でも、先に意識を持っていきすぎると、立ち上がりに足をすくわれることも全然ありえる。とにかくもう1人目を取って、1アウトずつ取って。そういう気持ちで、少しずつ超えていきたいなと思います」
―ベルーナドームで気を付けることは
「マウンドの傾斜、硬さは結構、独特なので、早くその感覚をつかめるように、立ち上がりはちょっと気を付けていきたいと思います」