ファイターズ
2軍降格中の加藤豪 ノーステップ打法習得へ「今は引き出しをつくっている段階」
■イースタン・リーグ18回戦 ロッテ3ー3日本ハム(8月26日、旭川)
「2番・二塁」でフル出場 降格後初の実戦でマルチ安打
経験豊富な逆輸入ルーキーは、ぶれずにわが道を進む。日本ハムの加藤豪将内野手(28)が26日、旭川スタルヒン球場で行われた2軍ロッテ戦に「2番・二塁」で先発出場。降格後初の実戦でフル出場し、2安打をマークした。アメリカ時代に酸いも甘いも味わった男は、持ち場を問わずスキルアップに励み続ける。
1、2軍は関係ない。与えられた場所でベストを尽くすのが、プロフェッショナルだ。2度、快音を響かせた加藤豪は「僕はマイナーの時から、いつも相手は関係ないと考えてきた。自分の調子が良ければシャーザーでもデグロムでも打てると思っている。いろいろな経験をしてきて、どんな環境であろうと自分のプレーをするというメンタルになっているので」と、メジャーの超大物投手たちの名を挙げ、取り組むべき仕事に集中した。
目の前の試合に集中 「自分ができることをやるだけ」
24日に1軍出場登録を抹消された。首脳陣からは打撃の微調整と最短10日での復帰を望まれているが「8軍から(メジャーに)上がってきた人間」と自らを評する加藤豪に焦りはない。
「時間のことを考えるとストレスに変わる。僕は去年(米国で)、7回ぐらい上がったり下がったりした。しかもDFA(40人枠から外れること)もあった。いろんなことがあって世界一『いつ、どこ』を気にしなくなりました。ちょっと寂しいことだけど、感情がなくなっている(笑)。みんなが判断してくれるので、本当に自分ができることをやるだけです」