《川崎戦後》1人少ない中で最後までしっかりと戦ってポイントを持ち帰ることができた
■J1第25節 川崎2-2札幌(26日、神奈川県・等々力陸上競技場)
―試合を振り返って
札幌がアウェーの川崎で2対2の引き分けという結果は、ある意味我々にとってはいい結果と言っていいのかもしれない。ただ今日の試合に関しては、内容も含めて結果に対して残念な思いだ。
1人退場するまでは札幌が試合をしっかりと支配していた
レッドカードで1人退場するまでは我々札幌が試合をしっかりと支配していたし、川崎の選手たちはリーグで最も技術の高い選手たちだが、その選手たちが我々のマンツーマンの激しいプレスに対してなかなか打開策を見いだせないような展開をつくれていたと思う。
今日の試合はレフェリーの判定が試合の展開を大きく左右する結果となったが、試合というのはサポーターが見て楽しむものでありレフェリーが主役になるものではないと思う。判定がどうかということに関しては今後議論されるものであると思うが、私自身は納得できる判定ではなかったと思っている。
1人少ない中で選手たちは最後までしっかりと戦ってポイントを持ち帰ることができた。夏場の非常に気温の高い湿度の高い中で、選手層の厚い川崎の交代選手が入ってきて非常に際どいシーンをたくさんつくられたし得点されてもおかしくないような場面はあったが、選手たちは最後まで体を張って失点を2点までに抑えて守ってくれた。
我々は際どいシーンでの判定が多い
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皆さんもよくご覧になると思うが、我々札幌は(DAZNの)ジャッジリプレイにたびたび登場している。おそらく今回の試合で8回目の登場になるのではないかと思うが、それくらい我々は際どいシーンでの判定が多いし、どちらかというと自分たちが不利になるような判定をされていることも過去にはあったのではないかと思っている。
川崎と札幌のクラブの大きさの中で、札幌は札幌であり続ける
こういう表現が皆さんに理解されるかどうかはわからないが、この世の中というものは貧しい者は残念ながら貧しいままであることが非常に多く、お金を持っている方々はお金持ちであり続けるというのがこの世の中なのかなという風に思う。川崎と札幌のクラブの大きさ、あるいは資金、予算、そういった違いは大きいと思うし、そういう中で札幌は札幌であり続ける、川崎は川崎であり続ける。そういったことがふと頭をよぎったので今こういう表現をさせてもらったが、皆さんがそれをわかるかどうかは皆さん自身で考えていただければと。
試合の後にこういうことがあったが、皆さんはどういう風に思うだろうか。試合が終わってレフェリーと共にメインスタンドの下に降りたのだが、その降り際にレフェリーに対してサポーターの方々が拍手を送った。私もサポーターの方々が拍手を送っていたので同じくレフェリーにブラボーと拍手を送った。階段を降りたところでレフェリーから「あなたの拍手は私を侮辱している拍手なので、報告書に書かせていただきます」と私は言われたのだが、じゃあレフェリーは拍手を送ったサポーターの方々も侮辱したと捉えるのだろうか。川崎のサポーターの方が拍手し私も拍手した。同じ拍手をしたものでもどういう風に捉えるかはその人次第じゃないだろうかと。
私も日本のサッカー界の中で2006年から仕事をさせていただいているが、私自身日本のサッカーに長く携わる中で、日本のサッカーはこの18年の中で大きく発展したと思うしすばらしい前進をしたと思っているが、こういった試合の後だとどうしても言いたくなるのは、判定の部分のところだけはもっと改善していただきたいなという思いが私の中にはある。