道産子コンビのほほ笑ましいやりとりに、和ませてもらった。２７日の練習前、２１試合連続無失点と好調の福田俊に話を聞いていると、１歳年下の伊藤が通りかかった。前日に完封勝利を挙げた右腕に、先輩は優しく「ナイスピー」と声をかけた。すると、返事は「おはよー、ありがとー」。リリーフ左腕はすかさず「違う違う違う」と鋭い突っ込みを入れ、「おはようございます、ありがとうございます、だから。２カ所間違っている」と笑顔で指摘していた。

　もちろん、２人の関係は良好だ。福田俊は「冗談が言える先輩もいた方が、チームが円滑に回るんじゃないですかね。締めるところは締めないといけないですけど、やることをちゃんとやってくれれば問題ないです」と、後輩からのタメ口にも寛容な姿勢をみせた。若手が伸び伸びとプレーできる明るいチームの雰囲気は、器の大きな先輩たちによってつくられているのかもしれない。