全体合流した札幌FW小柏「点を取るところは自分が変えていける」 次節G大阪戦で復帰目指す
■8月29日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
12日鳥栖戦で右太もも裏に違和感
北海道コンサドーレ札幌は26日の前節アウェー川崎戦(等々力、2△2)後のオフを挟んで練習を再開した。攻撃練習や9対9などで調整し、12日の鳥栖戦(札幌ドーム、1△1)後から戦列を離れていたFW小柏剛(25)が全体練習へ完全合流した。9月2日の次節ホームG大阪戦(札幌ドーム)で3試合ぶりの復帰を目指していく。
前節は約3カ月ぶり複数得点
6月3日のアウェー柏戦(三協F柏、5〇4)以来、約3カ月ぶりとなる複数得点を前節にマークし、チームの復調気配が漂う。そのムードをより色濃くしてくれそうなスピードスターが順調に戻って来た。
鳥栖戦の試合途中に右足ハムストリングの違和感を覚えて別メニューで調整していた。幸い肉離れまでには至らず、程度も軽かったことから先週24日に全体練習へ部分合流。そしてこの日からはいよいよ完全合流と、短期間で戻ることができた。
前半は完璧な試合運びも退場から流れは川崎に
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前節は前半の45分間に10本のシュートを放って2得点し、相手のシュートも0本に抑えるなど、完璧とも言える試合運びだった。この一戦について小柏は「かなり流れも良かったですし、今日はいけるかなと思いましたけど、チーム状態が悪く、ここから巻き返されることもあるなとは思っていて。試合に出ているみんなも多分そういうのを感じて声を掛け合っていたと思うけど、ああいった形で数的不利になって、難しい試合になってしまった」と冷静に分析する。
後半は、8分にDF岡村大八(26)が決定的な得点機会を阻止するファールと判定されて一発退場。その後は多くのチャンスをつくられて2失点した。敗れはしなかったものの、つかみかけていた久々の白星は手の中からこぼれ落ちていった。
もう1点取るチャンスあった
現在、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)就任後ワーストタイとなるリーグ戦9試合勝ち無しの状況。不名誉な記録をストップさせるためにも、次節は勝利が強く求められる。「この前、久しぶりに複数得点を取れましたけど、2-0は危ない試合というのはサッカーでよく言われていること。3-0にできるチャンスもありましたし、追い付かれた後も10人でも3点目を取れそうな場面もあったので。3点目というところ、もっともっと得点を取るというところは、自分が入って変えていけるところかなと思っています」。
昨年9月2日は流れを変えた日
次節が行われる9月2日といえば、ちょうど1年前にMF青木亮太(27)の終了間際の劇的決勝ゴールでC大阪に2-1で勝利し、シーズンの流れを大きく変えた日でもある。リーグ戦ラスト9試合、そして次節の後にはルヴァン杯準々決勝もある。今年もまたこの日から上昇気流に乗るべく、小柏が自身のゴールを、そしてチームの白星を積み重ねていく。
〇…川崎で18年間にわたってプレーし、日本代表でも活躍した中村憲剛さん(42)がS級ライセンス取得に向けての研修で29日から練習に参加した。G大阪戦までの帯同を予定しており、小柏は「FWにパスを出し続けてきた選手なので、どういうタイミングで自分が動き出したら良いのか、川崎の選手はどういう動き出しをしていたのか、といったことを聞けたらいいな」と、レジェンドからの指導に期待していた。