吉田輝星 高校時代からのライバルに被弾も前を向く 直球には手応え
■パ・リーグ20回戦 日本ハム0ー6ロッテ(8月29日、ZOZOマリンスタジアム)
八回に7番手で登板 ロッテ・山口に2ラン浴びる
日本ハムの吉田輝星投手(22)が29日、ロッテ戦(ZOZOマリン)に八回から7番手で登板。「意識します」という秋田・金足農高時代からのライバルに2ランを浴びるなど、1回14球を投げて3安打2失点だった。
高校時代にしのぎを削ったロッテ・山口との通算4度目の対戦は、4点ビハインドの八回にやってきた。1死三塁。カウント2ー2から投じた5球目のカットボールは、無情にも左中間スタンドに吸い込まれた。「できれば真っすぐで抑えたいなというのもありますし、同級生。やっぱり知っている人は意識したというのはありますね」とグッと唇をかんだ。
悔やまれる1球 自慢の直球ではなくカットボールを選択
今季、再び使い始めた変化球を選択したのには理由があった。「(ロッテの先発)小島さんのスライダーがめっちゃ曲がっているという話を聞いていて、マリンは結構、風がある。その前のフォークも見送られていて、変化球を低めに行くならカットかなっていう感じで、いった。イメージよりは曲がらずにストライクゾーンにとどまった感じでした」と反省した。
直球最速は147キロを計測 「真っすぐは走っていた」
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今季初登板となった25日の西武戦では、最速149キロをマーク。本人も「僕がびっくりしたッス。ピッチングで146とか出て、150出るんじゃね?って。1軍で投げると球速上がるっすね」と驚くほどだった。この日は最速147キロにとどまったが、「真っすぐは走っていた」と手応えはあった。
ウエートトレの成果を実感 体脂肪率3%ダウン
2カ月半におよぶ地道な積み重ねが成果に表れつつある。ファームでは小山田拓夢トレーナーの指導を受け、上半身と下半身のウエートトレーニングに励んできた。
体脂肪率は3%近く落ち、「やっぱり筋肉はうそをつかない! (開始)2カ月くらいから、球速がワーッて上がった」と実感。「Tシャツとか全部、サイズが変わったっす。ピチピチすぎて、ユニホームとか、シワがなくなった」。もともと、ぴったり目に採寸した戦闘服はさらにピッチピチになったという。
次戦へ気持ち切り替え 「しっかり抑えられるように」
この日は結果が出なかったが、下を向いてる暇はない。「きょうはホームランを打たれたので、次しっかり抑えられるようにしたいと思います」。磨き上げた直球で、次こそはライバルを斬る。