札幌DF中村が主力DF岡村不在の穴を埋める!「やれるところを見せられればチーム力は上がる」
■8月30日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
前節はぎっくり腰で帯同回避も 痛みが取れて全体合流
北海道コンサドーレ札幌は9月2日の次節ホームG大阪戦(札幌ドーム)に向けて11対11などで調整を行った。前節のアウェー川崎戦(等々力、2△2)への帯同をぎっくり腰で急遽回避したDF中村桐耶(23)が全体練習に合流。次節の戦線復帰に向けて万全をアピールした。
主力DF岡村は前節一発レッドで次節出場停止
ここまでのリーグ戦全25試合で3バック中央のポジションで先発出場していたDF岡村大八(26)が、前節にレッドカードを提示されたため次節は出場停止となる。その穴をカバーする存在として候補に挙がるのが中村だ。
先週のトレーニングは順調だったが、川崎戦前日の25日に行われた11対11の主力組でプレーした際に、「走って止まったときに、急に腰がピキッってなって」と、ぎっくり腰を発症。急遽遠征メンバーから外れるという憂き目に遭った。オフ明け29日の練習は別メニューで調整したが、一夜明けたこの日はフルメニューを消化。「今日やって痛みも無かったので、もう万全の体調です」と、幸い痛みが長引くことなくピッチに戻って来ることができた。
これまでも3バック中央で出場経験あり
3バック左を主戦場とするが、今季公式戦はボランチや3バック中央の位置でも起用されるなどプレーの幅を広げている。この日の11対11でも3バック中央でプレーし、DFラインを統率。さらに守備だけではなく、自身の特長である推進力を発揮し、前線まで顔を出すシーンも披露した。
「ボランチをやるときと似たような役割」
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同位置で先発起用されれば5月24日のルヴァン杯横浜M戦(札幌ドーム、3〇2)以来、今季3度目となるが「リーグ戦でボランチをやるときと似たような役割ではあると思うので、そんなに問題無くすんなり入れるかな」とプレー面での不安は無い。「ハチくん(岡村)が今まで守備の中心としてやってきたけど、その人が抜けてもやれるというところを見せられれば、チーム力は上がってくると思っています」。主力不在のピンチでも同じようにできることを見せ、逆にチーム力底上げのチャンスに変えるつもりだ。
8月は4試合アウェーも9月は4試合ホーム
全国的な猛暑に見舞われた8月、札幌は公式戦5試合中4試合がアウェーゲーム。ハードスケジュールの中での戦いを余儀なくされたが、9月は逆に6試合中4試合が札幌ドームでの試合となる。「ホームで鳥栖と久しぶりにやったときは、アウェーに比べて走る量とかも全体的にトータルで多かったので、自分たちにとって良い状態で臨めるかと思います」。
昨季の9月以降は5勝2分1敗
運動量を要求される札幌のサッカーにおいて、長距離移動せずに、室温が一定に保たれている札幌ドームで試合を行うことができるというのは間違いなくプラスに働くはずだ。昨季も9月以降のリーグ戦8試合で5勝2分1敗と急上昇を見せた。地の利を生かし、今季もここから9月反攻を開始する。
「次はホームだし、勝ちにこだわって」
現在はリーグ戦9試合勝ち無しとなっているが、「実際、勝ててはいないけど、少しずつ得点も増えてますし、この前もレッドカードが出るまでは2-0で勝っている状況だった。良くはなってきているので、次はホームだし、勝ちにこだわって、しっかり勝利できるようにしたい」。長いトンネルを抜け出すための手応えはつかめている。9月最初のホームゲームを勝利で飾り、ファン・サポーターと10試合ぶりの歓喜を味わうべく、背番号6が攻守で躍動してみせる。