札幌GK菅野が部分合流し守護神争い再び激化 東京Vユース時代の後輩GK高木加入も歓迎
■8月30日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
実戦形式11対11に参加せずもGKメニュー全て消化
右ヒラメ筋肉離れで戦列を離れていた北海道コンサドーレ札幌GK菅野孝憲(39)が全体練習に部分合流した。実戦形式のトレーニングにこそ参加しなかったものの、GKのメニューは全て消化。再び激化したポジション争いへ、復活ののろしを上げた。
2種登録GK竹内含めた5人勢ぞろい
今月3日のトレーニング中に負傷し、離脱を余儀なくされた札幌の守護神がついに戻ってきた。7月25日にGK具聖潤(29)が京都へ期限付き移籍して以降、菅野とGK大谷幸輝(34)、GK松原修平(31)の3人体制でトレーニングを行ってきたGK陣だったが、菅野が負傷離脱したことで今月10日には札幌U-18所属のGK竹内琉真(17)をトップチームへ2種登録。そして同16日にはJ2大分からGK高木駿(34)を完全移籍で獲得した。
菅野が全体練習に戻ってきたこの日は、トップチームに登録されている5人のGKが勢ぞろい。活気あふれる中でトレーニングが繰り広げられた。
ユース時代にジュニアにいた高木とはこれまでも交流
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前節の川崎戦(等々力、2△2)で札幌デビューを果たした高木は、菅野にとって東京ヴェルディ下部組織の後輩でもある。5歳年下の後輩について「ユースの時に小学校(ヴェルディジュニア)にいて、顔を覚えているかなぐらいの感じでしたけど、(試合等では)あいさつにちゃんと来てくれますよ」と、その関係性を語る。高木も加入直後の会見で「菅野くんも試合で会ったらよく話します」と語っており、北の大地でヴェルディアカデミーの先輩後輩タッグが実現した格好だ。
菅野「チームとしてまとまれるチャンスができた」
その高木について菅野は「GKが1人欠けていたので、GKの中でも緊張感が出ますし、新しい人が入ってきた中で、チームとしてまとまれるチャンスができた」と歓迎するが、もちろん簡単にポジションを明け渡すつもりなどない。
高い順応性を見せた高木と守護神争いが本格化
川崎戦で札幌のサッカーへの高い順応性を示した高木がこのままポジションを奪取するのか。それとも4年にわたって札幌のゴールマウスに立ちはだかり続けてきた菅野が再び正GKの座へ返り咲くのか。実戦復帰までのカウントダウンが始まった背番号1の存在によって、守護神を争う熱き戦いが本格化する。