チーム最多44試合登板の池田 7戦連続H 勝ちパターンでの起用も「全員で勝ちにいく一つのピースというだけ」
■パ・リーグ21回戦 日本ハム3ー2ロッテ(8月30日、ZOZOマリンスタジアム)
3-1の八回に登板 2番からの打順をわずか10球でピシャリ
日本ハムの池田隆英投手(28)が30日、ロッテ戦(ZOZOマリン)の八回から3番手で登板。中軸をわずか10球で3者凡退に仕留め、7試合連続ホールドを挙げた。
ここまでチーム最多の44試合に登板し、21ホールドを記録している。「もちろん(数字を)意識していないと言ったら、うそになるけれど、あまり意識はしていないです。何試合連続とかは全くないですね」。本人は至って謙虚だが、背番号52の頼もしさは日に日に増している。この日は雄たけびを〝封印〟し、淡々とアウトを重ねていった。
移籍3年目シーズン 勝利の方程式に定着
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楽天から移籍加入し、今年で3年目。ブルペンに欠かせない存在となった右腕だが、ここまでの道のりは決して平たんではなかった。プロ7年目の今季は開幕2軍スタートだった。4月5日に1軍昇格すると、気迫あふれるピッチングで首脳陣を魅了。徐々に信頼を勝ち取り、勝利の方程式の一角を担うまでになった。
6月19日のDeNA戦(横浜)では、2点ビハインドの七回1死一、二塁のピンチで救援登板。2者連続三振で流れを呼び込み、チームの逆転勝利につなげた。「負けでもロングでも先発でも、どのポジションでも最高の準備をしてマウンドに上がる。僕だけじゃないです。全員で勝ちにいく一つのピースというだけです」。重責を担う中、日々準備に最善を尽くしている。
エスコンFでは全体練習前のランニングがルーティン
本拠地・エスコンフィールド北海道での試合日には、全体練習前にランニングを行うのが日課となっている。「きょうはこうしたいとか、次はこうしたいとか」と野球のことを考えながら、グラウンドを走る。救援に失敗した翌日は「ランニングが強くなります」と苦笑い。時には、スタンドのファンにボールを投げ込むサービスをすることもある。
目指すは50試合登板 「最後まで全力で腕を振り切ります」
シーズンは残り1カ月ほど。中継ぎ投手にとって一つの目安である「50試合登板」も視野に入る。「リリーフで投げていくうえで、目指さないといけない数字。みんな(体が)しんどくないわけない。でも、まだ終わっていないですから、最後まで全力で腕を振り切ります」。強い決意を胸に、きょうもマウンドに立つ。