4年目ドラ1左腕の河野 自己最多タイ40試合登板で3人斬り 支えてくれる家族に「感謝したい」
■パ・リーグ21回戦 日本ハム3ー2ロッテ(8月30日、ZOZOマリンスタジアム)
2点リードの七回に登板 1回パーフェクト投球で16ホールド目
日本ハムのセットアッパーを担う河野竜生投手(25)が30日、ZOZOマリンで行われたロッテ戦の七回に救援し、3人斬りで16ホールド目をマークした。今季の登板数は2021年に並ぶ自己最多タイの40試合に到達。それでも通過点と位置付け、「50試合は投げたいと思って開幕を迎えた。まだ目標に届いていないので、1試合1試合、任されたところで仕事をしたい」と喜び控えめにラストスパートを誓った。
2点のリードの七回。丁寧に厳しいコースを攻め、安田、岡、藤原に本来のスイングをさせなかった。直球は最速150キロを計測。危なげなくバトンをつなぎ「思い通りのボールもありましたし、課題もありました。3人で抑えられている点は、自信にしたいなと思います」とうなずいた。
9戦連続無失点 防御率は安定感抜群の1・64
現在9試合連続無失点中で、防御率は1・64。抜群の安定感を誇っている。過去3年と比較し「真っすぐをしっかり投げ切れているのが一番の要因かな」と認める。
チームに不可欠のセットアッパー 春に敢行のウエートトレが結実
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プロ入り後、先発を志望していたが、中継ぎ一本で勝負することになった。3月のオープン戦の時期にトレーナーと相談し、パワー系、瞬発系のウエートトレーニングを初めて取り入れた。出力を高めるための挑戦はムダではなく「ここにきて平均球速が上がっている。試しながらやってきたことが身に付いてきた」と成果を実感していた。
家族の存在が最大のモチベーション
今季は4月中旬に1軍昇格し、以降はフル回転している。精神的にもタフな役回りだが、家族が心の支えになっている。北海道に自宅があり、2軍暮らしが続けば、必然的に離れ離れの生活を強いられる。「1軍にいないと、家族との時間が過ごせない。そこは一つ、モチベーションになっています」と打ち明け「リリーフに失敗した時、家に帰れば忘れられるというか、切り替えられる空間をつくってくれている。感謝したいです」と静かに言葉をつないだ。
グラウンドを離れれば、心優しいパパ
昨年9月上旬に誕生した第一子の長男が、もうすぐ1歳の誕生日を迎える。「やっと2、3歩、歩けるようになってきました。遠征中は会えないので、写真、動画を見て癒やされています」とパパの顔ものぞかせた。4年目のドラ1左腕は、妻と息子にためにも、強い気持ちでマウンドに立ち続ける。