「ミシャさんのためにも勝ちたい」札幌MF荒野が10試合勝ち無しの不名誉記録を阻止する
■8月31日、札幌ドームサブグラウンド
川崎戦のけがは心配なし
宮の沢白い恋人サッカー場の芝生の養生期間に伴い、この日から約3週間にわたって札幌ドームサブグラウンドで練習を行う北海道コンサドーレ札幌は、9月2日のG大阪戦(札幌ドーム)に向けて攻撃練習などで調整を行った。26日の川崎戦(等々力、2△2)で負傷のため途中交代したMF荒野拓馬(30)だが、今週のトレーニングではその影響を見せず軽快な動きを披露。〝札幌のエンジン〟がチームを活性化させ、リーグ戦10試合ぶりの勝利へ導く。
川崎戦の後半33分、自陣からボールを持ち運ぼうとした際に相手選手からタックルを受け右足首を負傷した荒野。その状態が心配されたが、29日のトレーニングから全体練習に復帰すると、この日までの3日間は全メニューを消化。「次の試合に向けてプレーする準備をしているので大丈夫です」と万全の状態をアピールした。
「武蔵とはすごく仲が良いので、楽しんでぶつかりたい」
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G大阪にはかつて札幌でチームメートとしてプレーし、現在もNPO法人『Hokkaido Dream』で共に社会貢献活動を行うなど親交の深いFW鈴木武蔵(29)が在籍。「武蔵とはプライベートでもすごく仲が良いので、しっかりと負けない気持ちを出して、楽しんでぶつかりたいなと思います」。盟友との今季第2ラウンドを心待ちにしている。
ミシャ就任後、ワーストタイの9戦勝ち無し
現在チームはリーグ戦9試合勝ちが無い。G大阪戦で勝利を得られなければ、2020年シーズンの第8節から第16節までの9試合勝ち無し(2分7敗)を超えて、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)就任以降でワーストとなる10試合勝ち無しとなる。「ミシャさんのためにも勝ちたいと思いますし、札幌の強さをしっかり出したいと思うので、もう1回みんなで頑張って立ち上がりたいです」。この6年間で自身を大きく飛躍させてくれた恩師の不名誉な記録を阻止するためにもホームで必ず勝利をつかみ取ることを誓う。
京都戦でJ通算300試合達成
19日の京都戦(サンガS、0●3)でJリーグ通算300試合出場を達成した。17歳だった10年10月24日富山戦(富山、2〇0)のデビューから13年かけてたどり着いた大記録だ。「300試合出るにあたっていろいろな人たちの支えがあったので、その人たちに感謝してもう1回頑張りたいです」。これまで受けてきた多くのサポートへの感謝と今後のさらなる飛躍への思いを口にする荒野が、札幌ドームに集うサポーターの声援を背に受けて、勝利のためにピッチを縦横無尽に駆け巡る。