吉田輝星〝再試〟で落第 2試合連続で救援失敗し初エスコン目前で2軍降格
■パ・リーグ22回戦 日本ハム4-6ロッテ(8月31日、ZOZOマリンスタジアム)
2日前は山口に2ラン被弾
日本ハムの新庄剛志監督(51)が31日、ZOZOマリンで行われたロッテ戦に敗れた後、2試合続けて失点した吉田輝星投手(22)へ、2軍降格を告げた。
今季初登板となった25日の西武戦(ベルーナドーム)では、1回を完璧に抑えたが、アピールはここまでだった。今カード初戦の29日には山口に2ランを浴びた。新庄監督は「次、どうなるかですね」と〝再試〟を課していた。
八回に1失点 新庄監督「変化球で腕の振りが見やすい。鍛え直します」
この日は1点を追った八回に登板。ピシャリと抑えれば、逆襲の機運を高められる場面だったが、不安定な内容で1点を失った。指揮官は「腕が振れていないというか、変化球で腕の振りが見やすいですよね、バッターは」と指摘。「(2軍で)もう一回、鍛え直します」と降格させることを決めた。
先頭の友杉に8球粘られ直球を二塁打に
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今季、開幕から2軍暮らしだった吉田にとっては、ようやく巡ってきたチャンスだった。この日のマウンドも気持ちは入っていた。ポイントは先頭、友杉との対戦だった。「3人で終わらないと流れが来ない。そのために先頭をしっかり切ること」と肝に銘じて立ち向かった。我慢比べのような勝負になり、8球目の直球を捉えられた。「初球はちゃんと変化球で(ストライクを)取れて、ストレートでずっと押していましたけど、そこで空振りを取ったり、内野フライに抑えたり、したかった」と悔やんだ。
吉田「今年中に1軍に上がるのはもう…」
その後は犠打と投ゴロで2死三塁までこぎつけたが、申告敬遠を挟み、和田に右前適時打を許した。2試合連続の救援失敗。ポジティブに振る舞うことが多い吉田だが、厳しい現実に直面し「うーん…難しいですね。今年中に1軍に上がるのはもう、難しいと思うんですけど、これからのことを考え、しっかり練習していきたい」と声を絞り出した。
課題はある程度、見えた。「もともと150キロとかバンバン投げられる方じゃないので。そこを目指してトレーニングをしてきましたけど、(直球の)質の問題が大きいのかなと思います」。1日から、まだ経験のないエスコンフィールド北海道での試合を控えていたが、目前で希望が断たれた。背番号18は雪辱を果たすため、再び試練と向き合っていく。